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前場に注目すべき3つのポイント〜経済イベント控えこう着、決算はアク抜け意識させるか

注目トピックス 市況・概況
27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:経済イベント控えこう着、決算はアク抜け意識させるか
■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越し
■前場の注目材料:米アップル13年ぶり減収、時間外で下落




■経済イベント控えこう着、決算はアク抜け意識させるか


27日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値が大阪比185円高の17485円となり、これにさや寄せする格好から買い先行で始まろう。一方で、米アップルが発表した決算は予想を下振れ、時間外で弱い動きをみせていることが重しとなる。連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控えているほか、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強そうだ。

物色の流れとしては本格化する決算を手掛かりとした流れのほか、テーマ性のある中小型株の循環物色になりそうである。ただし、昨日のマザーズ指数は5%近い下げとなっており、大型連休を前に利益確定を進めたい動きも意識されるところ。そのため、出遅れ銘柄を探る流れのほか、これまで強い銘柄に対しては、連休明け後を想定した押し目拾いのスタンスになりそうだ。

また、決算については安川電<6506>や日本電産<6594>などがアク抜け的な動きをみせている。キヤノン<7751>はADRで4%程度下げているが、売り一巡後の底堅さが意識されるようだと、市場全体を決算通過でアク抜け、といった意識に向かわせる可能性もありそうだ。電子部品株などはアップルの影響が限定的となれば、こちらもアク抜けといったところか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1700万株、買い1170万株、差し引き530万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


4月20日(水):730万株の買い越し
4月21日(木):220万株の売り越し
4月22日(金):700万株の売り越し
4月25日(月):280万株の売り越し
4月26日(火):110万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウ上昇(17990.32、+13.08)NY原油(44.04、+1.40)
・政府、資源開発で資金枠3兆円
・米アップル13年ぶり減収、時間外で下落
・信用買い残3週連続で減少、需給整理進捗
・大手生保各社、マイナス金利で外債の運用拡大



☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀金融政策決定会合(28日まで)


<海外>
・10:30 中・3月工業利益(2月:前年比-4.7%)
・10:30 豪・1-3月期消費者物価指数(前年比予想:+1.7%、10-12月期:+1.7%)



<WA>

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