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円建てCME先物の終値は15880円、週明けは2月急落相場の再現か

注目トピックス 市況・概況
円建てCME先物の終値は15880円と28日の225先物終値16500円と比較すると620円下落している。米財務省は29日、主要貿易相手国の為替政策を分析した半期為替報告を公表した。そのなかで、為替政策の「監視リスト」に日本を初めて指定。円高・ドル安が続く足元の為替市場は「秩序がある」として、日本の為替介入をけん制した。

為替操作国の認定は無かったものの、今回の指定を受けて、政府・日銀による為替介入の実施はより難しくなった様子。NY為替市場でドル・円は107円42銭から106円28銭まで下落し、106円34銭で引けている。日銀会合前後で5円超円高に振れる格好に。日本が祝日で薄商いだったことも影響しているが、急速な為替の変動は政府・日銀が為替介入に踏み込めなくなっているという要因も大きい。

5月2日の東京市場は、大荒れの外部環境を受けて売り優勢の展開でスタートする公算が大きい。円高・株安の特効薬である為替介入が封じられたことから、売り方優勢で買戻しが入りにくい地合いとなろう。2月11日に急激な円高に見舞われ翌12日に日経平均は15000円を割り込む展開となった。今回も似たような相場展開となりそうだが、あの日は11日の21時頃に日銀レートチェックの噂で為替が2円ほど円安に戻す場面が見られた。今回、米財務省による「監視リスト」に指定されたことで、状況は2月よりも厳しいと思われる。

(先物OPアナリスト 田代昌之)



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