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今週の【日経平均】7月25〜29日『ポケモン一服、日銀緩和思惑で僅か5分で日経平均500円超の変動』

注目トピックス 市況・概況


【日経平均は小幅続落、任天堂のストップ安が心理的な重しに】25日(月)

■概況■16620.29、6.96
25日(月)の日経平均は小幅続落。22日の米国市場では、通信大手の決算が好感されるなどしてNYダウは53ドル高となった。日経平均はこうした流れから28円高でスタートすると、前場には為替相場が1ドル=106.70円台まで円安に振れるとともに、一時16778.65円(前週末比151.40円高)まで上昇する場面があった。ただ、一段と買い進む動きは限定的で、その後は伸び悩む展開となった。後場に入り、ここまで相場をけん引してきた任天堂<7974>がストップ安を付けたことも心理的に嫌気されたようだ。大引けの日経平均は前週末比6.96円安の16620.29円となった。東証1部の売買高は16億8540万株、売買代金は2兆0314億円だった。業種別では、その他製品が8%を超える下げとなったほか、海運業、情報・通信業が下落率上位だった。一方、パルプ・紙、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
任天堂がストップ安で取引を終えている。前週末に日本での配信を開始したスマートフォンゲーム「Pokemon GO」だが、業績への影響は限定的と発表したことがマイナス視された。関連銘柄の一角とされるハピネット<7552>は大商いで荒い値動きとなったが、終値では反落した。その他売買代金上位では、ガンホー<3765>株売却に伴う損失計上を発表したソフトバンクグ<9984>が3%超下げたほか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、ソニー<6758>などが軟調。また、任天堂のほか関連銘柄とされていたイマジカロボッ<6879>、サノヤスHD<7022>、SKジャパン<7608>がストップ安まで売られ、東証1部下落率上位に並んだ。一方、富士重<7270>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>などが堅調で、トヨタ自<7203>や日産自<7201>は小幅高となった。業績観測が報じられたマツダ<7261>、第1四半期決算を発表した日本電産<6594>、さえない値動きの続いていたLINE<3938>は急反発した。また、CVSベイ<2687>、沖電線<5815>、あすか薬<4514>などが東証1部上昇率上位となった。


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【日経平均は大幅に3日続落、重要イベント控えポジション解消の動き】26日(火)

■概況■16383.04、-237.25
26日(火)の日経平均は大幅に3日続落。25日の米国市場でNYダウは77ドル安となった。為替相場も株安・原油安を嫌気したリスク回避の動きから円高に振れ、日経平均はこうした流れを受けて84円安でスタートした。日本銀行・金融政策決定会合など重要イベントを控えてポジションを解消する動きが強まり、1ドル=104円台まで円高が進むとともに、日経平均は後場に一時16323.10円(前日比297.19円安)まで下落した。売り一巡後は下げ渋る場面も見られたが、結局200円を超える下落で本日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比237.25円安の16383.04円となった。東証1部の売買高は19億1084万株、売買代金は2兆3278億円だった。業種別では、証券、鉄鋼、鉱業が下落率上位だった。一方、上昇したのは情報・通信業、その他製品、空運業の3業種のみだった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、JT<2914>、みずほ<8411>など売買代金上位は全般軟調。三井不<8801>、日立<6501>、富士重<7270>は3%超下落した。前日に傘下の米ウエスチングハウスが提訴されると伝わった東芝<6502>は9%安。TDK<6762>は価格カルテルの疑いとの報道で後場一段安となった。また、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」関連とされるCVSベイ<2687>、SKジャパン<7608>、イマジカロボッ<6879>、サノヤスHD<7022>が東証1部下落率上位に並んだ。一方で、任天堂<7974>は反発した。米国市場でADRが下落した流れから売りが先行したものの、後場に入りプラスへと切り返した。本日は一部証券会社の投資評価引き上げが観測されている。その他、米スプリントの株価上昇が材料視されたソフトバンクグ<9984>や、日本電産<6594>、アステラス薬<4503>、KDDI<9433>、大成建<1801>などが堅調。また、ホシデン<6804>、メルコ<6676>、リックス<7525>などが東証1部上昇率上位となった。


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【日経平均は4日ぶり大幅反発、経済対策への期待で一時400円超の上昇】27日(水)

■概況■16664.82、+281.78
27日(水)の日経平均は4日ぶり大幅反発。26日の米国株式市場は高安まちまちだったが、決算発表したアップルが時間外取引で大幅高となった。また、日銀が追加緩和案を検討との報道や堅調な企業決算も材料視され、日経平均は143円高からスタートした。前場は16600円を挟んだ水準で推移していたが、一部報道を受けて政府が取りまとめている経済対策に対する期待が高まり、後場の寄り付き直後に一時16821.43円(前日比438.39円高)まで上昇した。その後は安倍首相や要人の発言を受けて荒い値動きとなる場面もあった。大引けの日経平均は前日比281.78円高の16664.82円となった。東証1部の売買高は22億3908万株、売買代金は2兆5343億円だった。業種別では、化学が4%高となったほか、輸送用機器、非鉄金属が上昇率上位だった。一方、その他製品、卸売業、水産・農林業が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>やファーストリテ<9983>が3%前後上昇したほか、ソフトバンクグ<9984>、日本電産<6594>、ソニー<6758>などが堅調。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株は業績観測が伝わり売られる場面もあったが、結局プラスで取引を終えた。村田製<6981>などアップル関連銘柄は上げが目立った。また、注目される「Pokemon GO Plus」の製造を担当するとの思惑が広がったミツミ<6767>がストップ高となり、同社と経営統合予定のミネベア<6479>も急伸。さらに第1四半期決算と通期予想を発表した信越化<4063>や、業績観測の報じられた三井化学<4183>などが東証1部上昇率上位に並んだ。一方、任天堂<7974>が5%安と反落したほか、花王<4452>、NTTドコモ<9437>、KDDI<9433>、JT<2914>、NTT<9432>などが軟調。米社による売り推奨が観測された伊藤忠<8001>は一時10%安まで急落したが後場やや下げ渋った。会社側は会計処理に関する米社の見解を否定するリリースを発表している。前日に決算発表したコメリ<8218>やエムスリー<2413>も下げが目立った。また、「Pokemon GO」関連とされるサノヤスHD<7022>、Hamee<3134>、SKジャパン<7608>がストップ安まで売られた。


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【日経平均は反落、売り先行後は日銀決定会合の結果控え安値もみ合い】28日(木)

■概況■16476.84、-187.98
28日(木)の日経平均は反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想どおり政策金利の据え置きが決定された。声明には9月利上げを示唆する内容が含まれず、追加利上げ観測が後退したことから、為替相場は円高・ドル安方向に振れた。日経平均は円高が重しとなり68円安からスタートすると、前場に一時16450.28円(前日比214.54円安)まで下落した。前引けにかけて下げ渋る場面も見られたが、日本銀行・金融政策決定会合の結果を見極めたいとするムードも強く、後場は安値圏でのもみ合いが続いた。大引けの日経平均は前日比187.98円安の16476.84円となった。東証1部の売買高は18億9771万株、売買代金は2兆3738億円だった。業種別では、空運業、その他製品、銀行業が下落率上位だった。一方、上昇したのは鉱業、繊維製品の2業種のみだった。


◆注目銘柄◆
前日に第1四半期決算を発表した任天堂<7974>が5%安と続落。「Pokemon GO Plus」の発売延期もマイナス視されたようだ。また、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>といったメガバンク株の下げが目立ったほか、JT<2914>、花王<4452>、ソフトバンクグ<9984>などが軟調。トヨタ自<7203>は小幅安。第1四半期決算が減収減益となった富士フイルム<4901>、前日に「Pokemon GO Plus」を巡る思惑からストップ高となったミツミ<6767>がそろって9%超の下落。三菱電<6503>は取引時間中に決算発表し急落した。また、前日発表の決算を受けてコロプラ<3668>とユアテック<1934>がストップ安まで売られ、「Pokemon GO」関連とされるハピネット<7552>やサノヤスHD<7022>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、伊藤忠<8001>、楽天<4755>、村田製<6981>などが堅調で、ファナック<6954>や日本電産<6594>は小幅高。第1四半期決算が好感されアルプス電<6770>、アドバンテス<6857>、NTN<6472>は急伸した。また、九電工<1959>、日立ハイテク<8036>、ソフトバンテク<4726>が東証1部上昇率上位となった。


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【日経平均は反発、日銀会合への思惑から僅か5分程度で500円を超える変動】29(金)

■概況■16569.27、+92.43
29日(金)の日経平均は反発。日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする神経質な状況のなか、為替相場の円高の流れを受けて売りが先行した。その後は前日終値を挟んでの推移が続いたが、日銀会合の結果を控えるなか、大阪225先物や為替市場が乱高下をみせており、この影響を受けた午後の日経平均は、僅か5分程度で500円を超える変動をみせた。大引けにかけては日銀会合の結果を受けてメガバンクが強含みとなり、ショートカバー等を交えて切り返しをみせている。大引けの日経平均は前日比92.43円高の16569.27円となった。東証1部の売買高は31億8874億円、売買代金は3兆2967億円だった。業種別では銀行、証券、保険、ガラス土石、陸運、その他金融、その他製品が上昇。一方で不動産、鉄鋼、卸売、精密機器が冴えない。


◆注目銘柄◆
ソフトバンクグ<9984>が後場一段高となった。インデックスに絡んだ商いが中心となるなか、日銀のETF買い入れ増額の発表を受けて、資金流入への思惑が高まっている。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンクが堅調。金融政策決定会合でマイナス金利拡大が見送られたことが材料視されている。


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