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欧米為替見通し:ドルは底堅い展開か、ポジション調整の買い戻し継続も

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今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開となりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利上げ観測の後退でリスクオフの地合いに変わりはない。しかし、日銀の9月追加緩和観測を受けた円売りをきっかけに、これまでのやや行き過ぎたドル安・円高を修正する値動きを予想する。ただ、買い戻し中心のためドルの上昇は長続きしないだろう。

ドル・円の最近の値動きを振り返ってみると、ジャクソンホールでのイエレンFRB議長による講演やフィッシャーFRB副議長のテレビとのインタビューなどで9月利上げ期待が高まり、一時104円台まで上昇した。その後、8月米雇用統計や8月ISM製造業業況指数が低調となったほか、ブレイナードFRB理事によるハト派寄りの発言で9月利上げ観測は後退し、ドルは101円前半まで値を下げた。しかし、13日海外市場では足元のドル売り・円買いポジションを巻き戻す動きが観測されている。ある外為ディーラーは「FRBの利上げ時期の先送りで本来ならリスクオフのドル売り・円買いの地合いだが、投資家のポジション調整でドルが買い戻されている」と指摘する。

一方、日銀は20-21日開催の金融政策決定会合でマイナス金利の拡大を柱とする追加金融緩和に踏み切ると報じられている。マイナス金利の深掘りは金融機関の業績悪化につながりやすいため株安・円高に振れやすいが、足元では日銀の緩和方針を評価する動きのようだ。ただ、ドル・円は買い戻し中心のため上昇は長続きせず、75日移動平均線を大きく上回る値動きは想定しにくい。


【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・5-7月ILO失業率(予想:4.9%、4-6月:4.9%)
・18:00 ユーロ圏・7月鉱工業生産(前月比予想:-1.0%、6月:+0.6%)
・20:00 南ア・7月小売売上高(前年比予想:+1.9%、6月:+1.7%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+0.9%)
・21:30 米・8月輸入物価指数(前月比予想:-0.1%、7月:+0.1%)



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