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米国株見通し:FRB年内利上げ観測が重石となる可能性も

注目トピックス 市況・概況
S&P500先物 2164.25(+1.00) (18:30現在)
ナスダック100先物 4871.00(+2.75) (19:30現在)

19:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きで推移している。

28日の米株式市場は上昇。欧州株高や原油相場の上昇を受けて買いが先行。その後、電気通信セクターに売りが広がったほか、イエレンFRB議長の議会証言で、年内利上げが意識されたことから下落に転じる局面もみられた。しかし、石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で石油減産が合意されたことが伝わると、再び上昇する展開となった。ダウ平均は110.94ドル高の18339.24、ナスダックは12.84ポイント高の5318.55。

グローベックスの米株先物は小動きに推移しており、NYダウでは15ドル高程度で推移している。欧州市場は全般買いが先行して始まっているが、英国では石油株が堅調なスタートとなるなど、引き続き、原油減産の合意が好感された格好。ただし、OPECは11月30日にウィーンの本部で開く総会で詳細を詰め、正式に生産調整に踏み切る方針である。それまでに反対の動きも出てくる可能性もありそうなため、持続性を見極める必要がありそうだ。

また、前日のイエレンFRB議長証言では、利上げ時期は事前に決めないとしながらも、連邦公開市場委員会(FOMC)の大半のメンバーは年内の利上げを見込んでいると改めて説明した。本日もFRB高官による講演が予定されていることもあり、年内利上げ観測が高まる状況から、上値の重しになる可能性は警戒される。

その他、大統領選については、第1回の討論会ではヒラリー氏が勝利との見方となったが、投資銀行モーリスのCEOケン・モーリス氏はトランプ氏が勝利すると予想したと報じられている。政治の世界に新風を求める有権者の票が集まる可能性があることを理由に挙げたようである。二転三転とする可能性もあるため、戻り局面では利益確定の売りが出やすいだろう。



<KK>

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