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後場に注目すべき3つのポイント〜決算等を手掛かりとした個別物色に

注目トピックス 市況・概況

26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・決算等を手掛かりとした個別物色に
・ドル・円は104円27銭付近、ドル小じっかり、日本株安も上昇基調を維持
・任天堂、トリドールなど12社のレーティング格上げ


■決算等を手掛かりとした個別物色に


日経平均は小反落。33.76円安の17331.49円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えている。25日の米国市場では、決算内容がまちまちのなか、業績動向を見極めたいとする思惑から売りが先行。注目されたアップルは、一株利益やiPhone販売台数は予想を上回ったものの、売上高は僅かに下振れたことから、時間外ではやや弱含みに。シカゴ日経225先物は大阪比30円安の17350円となり、利食い優勢のスタートとなった。

もっとも下値の堅さも意識されており、寄付き直後に17300円を下回る局面もみられたが、その後は17300円を上回っての推移が続いている。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が若干上回っているが、ほぼ拮抗。規模別指数は大型、中型株指数は下げているが、小型株指数はプラス圏での推移となっている。セクターでは精密機器、水産農林、食料品、不動産が上昇する半面、鉱業、機械、ゴム製品、保険、輸送用機器が冴えない。

米アップルの時間外での弱い値動きの影響もあってか、模様眺めムードの強い展開に映る。ただ、決算が本格化している中であり、個別では決算を手掛かりとした物色が中心。また、主力処が手掛けづらい半面、マザーズ指数は5営業日ぶりに反発するなど、中小型株に資金がシフトしているようである。日替わり物色になりやすい面はあろうが、後場も決算等を手掛かりとした個別物色に向かいそうである。

その他、TOPIXが僅かだがマイナスで前場の取引を終えており、後場は日銀のETF買い入れによる下支えが意識されやすい。決算本格化で積極的な上値追いは厳しいだろうが、下値の堅さが強く意識されており、押し目待ちに押し目無しの心理状態にもなりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は104円27銭付近、ドル小じっかり、日本株安も上昇基調を維持


26日午前の東京外為市場では、ドル・円は小じっかり。日本株安のなか104円台で上昇基調が続いた。ドル・円は、前日海外市場の上昇基調を受け継ぎ、104円台で買い先行の展開。日経平均株価はマイナス圏ながら下げ渋り、目先の株高を見込んだドル買いが続いた。その後は材料が乏しいため積極的な動きは手控えられ、上昇は一服。

ランチタイムの日経平均先物は弱含む展開だが、前日同様、104円台前半は買いが入りやすいようだ。一方で、104円台半ば以上の水準では引き続き売り圧力が観測され、アジア市場では上値が抑えられる可能性があろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは104円02銭から104円39銭、ユーロ・円は113円27銭から113円60銭、ユーロ・ドルは1.0875ドルから1.0892ドルで推移した。

12時26分時点のドル・円は104円27銭、ユーロ・円は113円56銭、ポンド・円は126円85銭、豪ドル・円は80円15銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・任天堂<7974>、トリドール<3397>など12社のレーティング格上げ

・ヒップ<2136>、モジュレ<3043>、綜研化学<4972>などがストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・クラッパー米国家情報長官
「北朝鮮の非核化実現を望んでもおそらく成功の見込みはない」



☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・特になし


<海外>
・15:00 独・11月GFK消費者信頼感指数(予想:10.0、10月:10.0)




<WA>

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