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OPEC控えるも売り込みづらい状況か【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
29日の日経平均は続落。49.85円安の18307.04円(出来高概算19億5000万株)で取引を終えた。イタリアの国民投票への警戒から欧州株が軟調だった影響を受けて売り先行の展開。円相場が1ドル111円台と円高に振れて推移していたほか、OPEC総会を控えていることも利食いに向かわせた。しかし、下を売り込む流れにはならず、前日同様、メガバンクが売り一巡後に切り返すなか、日経平均は18300円を挟んでのこう着が続いた。また、下値では日銀のETF買い入れへの需給が下支えするとの思惑等も売り込みづらくさせた。

セクターでは水産農林、鉱業、化学、食料品、空運、不動産、陸運がしっかり。一方で、鉄鋼が下落率トップ。保険、証券、ガラス土石、その他金融、輸送用機器、情報通信が小安かった。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超え、全体の過半数を占めていた。

明日はOPEC総会の行方を見極めたいとする模様眺めムードから、引き続きこう着感の強い相場展開を余儀なくされそうである。ただし、米国ではGDP改定値(7-9月)、消費者信頼感指数(11月)の発表が予定されている。GDP改定値は、速報値の前期比年率+2.9%に対し+3.0%と予想されている。3%台の成長率となれば2014年7-9月期以来となり、12月利上げを後押し、これがドル高・円安に向かわせ、より売り込みづらくさせよう。



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