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前場に注目すべき3つのポイント〜個別の材料を手掛かりとした物色やテーマ株へ

注目トピックス 市況・概況
1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個別の材料を手掛かりとした物色やテーマ株へ
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、総会に決算報告なし、上場廃止リスク高まる


■個別の材料を手掛かりとした物色やテーマ株へ

1日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場になりそうだ。5月31日の米国市場は、原油安のほか、米国債利回り低下が嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の19670円だった。円相場は1ドル110円80銭辺りでの推移に。

地区連銀経済報告(ベージュブック)では全体的に景気が緩やかに拡大したとの認識が示されたが、相場への影響は限られていた。1日の米国市場ではADP雇用統計、ISM製造業景気指数などが予定されているが、既にFOMC議事録で6月の利上げが決定的となるなか、予想を上回る結果としても円安には振れ難いだろう。日本株への支援材料は限られる状況とみられ、こう着感の強い相場展開が続こう。

なお、欧州では8日の英下院総選挙で、メイ首相率いる与党保守党が過半数の議席を確保できない可能性があるとの、調査結果を英タイムズが掲載している。保守党が過半数を取れなければ、EU離脱交渉を控えメイ氏の思惑は外れることから、欧州リスクへの懸念が和らいだ格好に。欧州の落ち着きから、下を売り込む流れにはならないだろう。

物色は中小型株を中心とした個別の材料を手掛かりとした物色のほか、テーマ性のある銘柄での値幅取りになりそうだ。また、5月の中国製造業PMIは51.2と4月に比べ横ばいだったが、市場予想(51.0)は上回ったことから、中国関連の見直しも意識される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り310万株、買い350万株、差し引き40万株の買い越しとの観測。

05月25日(木):490万株の買い越し
05月26日(金):50万株の買い越し
05月29日(月):10万株の売り越し
05月30日(火):50万株の買い越し
05月31日(水):270万株の売り越し


■前場の注目材料

・マザーズ指数は9日続伸、テーマ株物色活況
・シカゴ日経225先物(19670、+10)
・米5月シカゴ購買部協会景気指数、59.4で予想上回る
・ユーロ圏4月失業率、9.3%で予想下回り堅調
・インド2016年度GDP成長率7%を維持
・政府、AIなど重点5分野に

・三井住友<8316>、事務大幅デジタル化
・住友化学<4005>など、LNG基地建設、愛媛で検討
・東レ<3402>、繊維1000億円投資、17−19年度 成長分野の生産増強
・シスメックス<6869>、遺伝子解析用試薬開発の英社を買収
・丸紅<8002>、安全にデータ転送、クラウド閉域接続モバイルサービス提供
・パナソニック<6752>、コードレススティック掃除機、紙パック式追加
・NTT<9432>、ドローン配送悪用防止、相互認証技術5年以内に実用化
・東芝<6502>、総会に決算報告なし、上場廃止リスク高まる
・リオン<6823>、ウェアラブル事業参入、BONXと提携


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:30  原田日銀審議委員が講演、同記者会見

<海外>
・10:30  豪・小売売上高(4月)  0.3%  -0.1%
・10:45  中・財新製造業PMI(5月)  50.2  50.3




<HT>

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