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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は反発、金融セクターなどへ資金がシフト

注目トピックス 市況・概況
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、金融セクターなどへ資金がシフト
・ドル・円は111円51銭、失速、北朝鮮情勢に警戒
・値上がり寄与トップは日東電工<6988>、同2位はファーストリテ<9983>

■日経平均は反発、金融セクターなどへ資金がシフト

日経平均は反発。90.62円高の22576.86円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えた。28日の米国市場は、NYダウが250ドル超の上昇となり、最高値を更新した。次期FRB議長に指名されているパウエルFRB理事が、公聴会で緩やかな利上げ路線の継続に言及したことで買いが先行。北朝鮮によるミサイル発射を受けてナスダックは一時下げに転じる場面もみられたが、その後急速に切り返すなど、影響は限定的だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の22630円となるなか、朝方はこれにサヤ寄せする格好から買いが先行した。

寄付き直後には22643.93円まで上げ幅を拡大させる場面もみせたが、北朝鮮情勢への警戒や半導体関連への利益確定の流れが上値追いを慎重にさせていた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、鉄鋼、保険、銀行、その他金融が強い値動きとなり、32業種が上昇。電気機器が小幅だが唯一下落している。

日経平均は5日線を上回っての推移となり、狭いレンジながらも底堅い展開をみせている。また、半導体関連銘柄は、需要がピークアウトしたとの見方が浮上するなか、東エレク<8035>が引き続き下落しているが、一方で金融セクターなどへ資金がシフトしており、需給状況は良好であろう。後場は日銀のETF買い入れは期待しづらく、短期的な売り仕掛けもみられそうだが、このところは14時以降にショートカバー的な動きがみられている。押し目買い、戻り売りスタンスといったところか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円51銭、失速、北朝鮮情勢に警戒

29日午前の東京市場でドル・円は失速。日本株の堅調地合いを受け円売りが先行した
が、北朝鮮問題への警戒から円買いが再開し、ドルに下押し圧力がかかった。

ドル・円は、米税制改正法案の成立に期待が広がり、日経平均株価の前日比100円超高の堅調地合いを手がかりにドル買い・円売りが先行した。

その後、北朝鮮は日本時間12時半に「重大発表する」との報道が伝わり、北朝鮮の弾道ミサイル発射で地政学リスクが意識され警戒の円買いが再開した。

ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小しており、日本株の反落を想定した円買いも観測される。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円39銭から111円66銭、ユーロ・円は131円89銭から132円30銭、ユーロ・ドルは1.1839ドルから1.1853ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ケアサービス<2425>やナ・デックス<7435>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップは日東電工<6988>、同2位はファーストリテ<9983>

■経済指標・要人発言

・トランプ米大統領
「(北朝鮮のミサイル発射の)状況に対処していく。非常に深刻な事態だととらえてい
る」

・スペンサーNZ準備銀総裁代行
「依然として住宅が不足」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・16:00 中曽日銀副総裁講演

<海外>
特になし




<DM>

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