後場に注目すべき3つのポイント〜外部環境受け手がけにくい展開
[18/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は8日続伸も伸び悩み、外部環境受け手がけにくい展開
・ドル・円は弱含み、日本株の伸び悩みで
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はキッコーマン<2801>
■日経平均は8日続伸も伸び悩み、外部環境受け手がけにくい展開
日経平均は8日続伸。35.42円高の22883.64円(出来高概算6億0657万株)で前場の取引を終えた。29日の米国市場では、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を見極めたいとの思惑が強まるなか、4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか、主要ハイテク株が選好されたことで堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22975円となり、ドル円相場は1ドル=111円台後半と前日比円安方向に振れて推移するなか、本日の日経平均は朝方から買い先行となり、23000円台乗せのスタートとなった。しかし、その後は新規の買い材料に欠ける状況の中で上値は重く、機関投資家とみられる利益確定の動きから一時マイナスに転じる場面もあった。
東証1部の値上がり数は1100を超えており、全体の5割程度を占めた。セクターでは、鉱業、パルプ・紙、水産・農林業、その他製品が堅調な一方で、精密機器、銀行業、輸送用機器はさえない。個別では、ファーストリテ<9983>とファナック<6954>の2銘柄で日経平均を約30円程度押し上げる要因となった。
本日は大引けでTOPIXやJPX400のパッシブ連動資金のリバランス需給が発生する。特に年1回であるJPX400の定期見直しに対する注目度は高く、足元の東証1部では、売買代金が2兆円割れの低水準の商いとなる場面が目立っていることもあり、指数リバランスの反応は大きくなりやすい点には留意しておきたい。
引き続き米国とカナダによるNAFTA再交渉への模様眺めムードが強まっているほか、トランプ米大統領による北朝鮮との非核化交渉関連への声明のなかで、「米国と中国政府との貿易紛争のため、北朝鮮は中国から巨大な圧力を受けている」として中国政府を非難する姿勢をみせたことも手がけにくくさせる一因になっている。23000円を前に日経平均の上値が次第に重くなるなか、個人投資家による短期資金は、自動運転や格安スマホ、直近IPO銘柄などの直近で話題性があり、関心が向かっている中小型のテーマ株へと向かう可能性もある。
■ドル・円は弱含み、日本株の伸び悩みで
30日午前の東京外為市場でドル・円は弱含み。前日の大幅高の反動や日本株の伸び悩みを背景にドル売り・円買いに振れた。
ドル・円は朝方の取引で、前日NY高値の111円83銭を目指す展開とみられていたが、前日の大幅高の反動とみられるドル売りを観測。また、オーストラリアの低調な経済指標を嫌気した円買いもみられた。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しているが、前場の日経平均株価は上値の重さが意識され、やや円買いに振れやすい。また、上海総合指数はマイナス圏推移も、円買いを支援する材料となりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円52銭から111円76銭、ユーロ・円は130円48銭から130円87銭、ユーロ・ドルは1.1702ドルから1.1714ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・田岡化学工業<4113>やアイサンテクノロジー<4667>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はキッコーマン<2801>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・NZ・7月住宅建設許可件数:前月比-10.3%(6月:-8.2%←-7.6%)
・豪・7月住宅建設許可件数:前月比-5.2%(予想:-2.0%、6月:+6.8%←+6.4%)
・豪・4-6月期民間設備投資:前期比-2.5%(予想:+0.6%、1-3月期:+1.2%←+0.4%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
・トルコ休場(戦勝記念日)
<HH>
・日経平均は8日続伸も伸び悩み、外部環境受け手がけにくい展開
・ドル・円は弱含み、日本株の伸び悩みで
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はキッコーマン<2801>
■日経平均は8日続伸も伸び悩み、外部環境受け手がけにくい展開
日経平均は8日続伸。35.42円高の22883.64円(出来高概算6億0657万株)で前場の取引を終えた。29日の米国市場では、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を見極めたいとの思惑が強まるなか、4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか、主要ハイテク株が選好されたことで堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22975円となり、ドル円相場は1ドル=111円台後半と前日比円安方向に振れて推移するなか、本日の日経平均は朝方から買い先行となり、23000円台乗せのスタートとなった。しかし、その後は新規の買い材料に欠ける状況の中で上値は重く、機関投資家とみられる利益確定の動きから一時マイナスに転じる場面もあった。
東証1部の値上がり数は1100を超えており、全体の5割程度を占めた。セクターでは、鉱業、パルプ・紙、水産・農林業、その他製品が堅調な一方で、精密機器、銀行業、輸送用機器はさえない。個別では、ファーストリテ<9983>とファナック<6954>の2銘柄で日経平均を約30円程度押し上げる要因となった。
本日は大引けでTOPIXやJPX400のパッシブ連動資金のリバランス需給が発生する。特に年1回であるJPX400の定期見直しに対する注目度は高く、足元の東証1部では、売買代金が2兆円割れの低水準の商いとなる場面が目立っていることもあり、指数リバランスの反応は大きくなりやすい点には留意しておきたい。
引き続き米国とカナダによるNAFTA再交渉への模様眺めムードが強まっているほか、トランプ米大統領による北朝鮮との非核化交渉関連への声明のなかで、「米国と中国政府との貿易紛争のため、北朝鮮は中国から巨大な圧力を受けている」として中国政府を非難する姿勢をみせたことも手がけにくくさせる一因になっている。23000円を前に日経平均の上値が次第に重くなるなか、個人投資家による短期資金は、自動運転や格安スマホ、直近IPO銘柄などの直近で話題性があり、関心が向かっている中小型のテーマ株へと向かう可能性もある。
■ドル・円は弱含み、日本株の伸び悩みで
30日午前の東京外為市場でドル・円は弱含み。前日の大幅高の反動や日本株の伸び悩みを背景にドル売り・円買いに振れた。
ドル・円は朝方の取引で、前日NY高値の111円83銭を目指す展開とみられていたが、前日の大幅高の反動とみられるドル売りを観測。また、オーストラリアの低調な経済指標を嫌気した円買いもみられた。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しているが、前場の日経平均株価は上値の重さが意識され、やや円買いに振れやすい。また、上海総合指数はマイナス圏推移も、円買いを支援する材料となりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円52銭から111円76銭、ユーロ・円は130円48銭から130円87銭、ユーロ・ドルは1.1702ドルから1.1714ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・田岡化学工業<4113>やアイサンテクノロジー<4667>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はキッコーマン<2801>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・NZ・7月住宅建設許可件数:前月比-10.3%(6月:-8.2%←-7.6%)
・豪・7月住宅建設許可件数:前月比-5.2%(予想:-2.0%、6月:+6.8%←+6.4%)
・豪・4-6月期民間設備投資:前期比-2.5%(予想:+0.6%、1-3月期:+1.2%←+0.4%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
・トルコ休場(戦勝記念日)
<HH>










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