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ユーロ週間見通し:上値は重いままか、欧州議会選の右派勢力台頭を警戒

注目トピックス 市況・概況
■強含み、米経済指標の悪化を意識したユーロ買い

先週のユーロ・ドルは強含み。ドイツとユーロ圏の5月PMI速報値が予想に反して一段と低下したことから、ユーロ売りが優勢となった。しかしながら、4月の米耐久財受注が予想を下回ったことや、米トランプ大統領が米中協議で合意した場合、華為技術(ファーウェイ)排除の動きを緩和させる可能性に言及したことから、ユーロ買いが活発となった。取引レンジ:1.1107ドル-1.1212ドル。

■もみ合いか、欧州議会選で右派勢力台頭なら懸念も

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州議会選で右派勢力の台頭が警戒されており、ユーロ圏の維持に懸念が強まれば、ユーロ売りに振れやすい。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの可能性は消えていないことから、リスク回避的なユーロ売り・ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.1050ドル−1.1300ドル

■弱含み、米中対立の深刻化を警戒したユーロ売り

先週のユーロ・円は弱含み。米トランプ政権が中国通信機器大手ファーウェイとの取引禁止措置の一部緩和を発表したことを好感して、リスク回避のユーロ売りは一服した。しかしながら、米政権が中国の監視カメラ最大手についても米企業による取引の制限を検討しているとの報道で、通商分野における米中対立の深刻化を警戒してユーロ売り・円買いが優勢となった。ユーロ圏の企業景況感が悪化したこともユーロ売り材料となった。取引レンジ:122円15銭−123円74銭。

■上値は重いままか、欧州議会選の右派勢力台頭を警戒

今週のユーロ・円は上値の重い状態が続く見通し。欧州議会選の結果、右派勢力台頭の場合にはユーロ圏の不透明感からユーロ売り先行となりそうだ。ユーロ圏の消費者信頼感やドイツの失業率、消費者物価指数などが予想を下回った場合もユーロ売り材料となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・28日:5月業況判断指数(予想:0.44、4月:0.42)

予想レンジ:121円00銭−124円00銭




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