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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米英市場休場でドル売り抑制も

注目トピックス 市況・概況
27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前週の米経済指標が低調となり連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が再燃。ただ、欧州議会選を受けドル選好地合いが継続しよう。本日の英米市場は休場となるため、主要通貨の値動きは緩慢になりそうだ。

前週末の海外市場で、英国のメイ首相がブレグジット問題における引責辞任を表明し、一段の混乱に陥るとの懸念から円が買われる場面もあった。また、4月の米耐久財受注は予想を下回る低調な内容となり、FRBによる利下げ観測が広がり米10年債利回りは2017年11月の水準に低下。ドル・円はそうした流れで一時109円27銭まで軟化している。ただ、本日は英国と米国の休日に伴い両市場は休場でリスク要因が後退するなか、週明け東京市場で序盤は109円前半から半ばでのもみ合い。日経平均株価が21000円台の大台を維持したことから円買いは弱まった。

今晩の海外市場でも、引き続き取引は閑散となろう。そうしたなか、5月23-26日に行われた欧州議会選は、極右政党は伸び悩み、全般的に親EU勢力が現状を維持したようだ。ただ、フランスやイタリアでは反EU勢力が強まり、両国での今後の政治課題は積み残された。そのため、議会選の投票結果を受けたユーロ買いは続かず、ドル選好地合いとなる見通し。半面、米経済指標は前週末の耐久財受注を含め製造業の弱さが印象付けられ、利下げ観測が再浮上する可能性がある。株高が続けば円買いは入りづらいが、積極的なドル買いも手控えられる地合いとなろう。

【今日の欧米市場の予定】
・休場:英国(スプリング・バンクホリデー)、米国(メモリアルデー)



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