Ny債券:横ばい圏、コアPCE価格指数での利回り上昇は続かず
[19/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日の米国長期債相場は横ばい圏。予想を上回った米国の5月コアPCE価格指数を受けて利回りは上昇したものの、米中首脳会談への不透明感に低下に転じた。来週は今週末に大阪で開催される米中首脳会談の結果を受けた展開となる。ムニューシン米財務長官は通商協議が「90%完了」で、首脳会談では一段と進展する可能性を指摘。しかし、中国の習国家主席は他国の首相との会談で名指しこそしなかったが、「bulling tacticsいじめの戦術や保護主義に反対、また、2国間に関するいかなる外部の影響に反対する」と暗に米国を非難した。また、トランプ米大統領も中国が条件としているとされる関税の完全撤廃、追加関税発動をとどめることを約束はできないとしている。このため、合意期待が薄れつつある。市場の3分の2は今回の会合で、通商協定の合意はないが、交渉を継続することで、追加関税発動を回避することが最善のシナリオと見ている。最悪のシナリオとして、米中会談が物分かれに終わり、交渉中止、米国が追加関税発動を発表した場合は、2日から全中国製品に対する関税が発動されることになる。ネガティブサプライズとなり、株安、リスク回避の動きにつながることになるため、警戒が必要か。
2年債利回りは1.76%(前日比:+2bp)、10年債利回りは2.01%(同比:±0bp)、30年債利回りは2.53%(同比:±0bp)で取引を終えた。
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