米中貿易摩擦の改善期待&米国の年内追加利下げ観測後退、ドル高108.65円/1.1125ドル
[19/11/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
[ロンドン市場概況]
4日のロンドン外為市場では、ドル・円は108円29銭から108円47銭まで上昇した。米国経済の減速懸念後退や米中貿易協議の部分合意への期待感から、欧州株全面高、米10年債利回り上昇を受けてドル買い、円売りが優勢になった。
ユーロ・ドルは1.1172ドルから1.1149ドルまで下落。ユーロ・円は120円86銭まで下落後、121円08銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2941ドルから1.2910ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.9857フランから0.9889フランまで上昇した。
[経済指標]
・独・10月製造業PMI改定値:42.1(予想:41.9、速報値:41.9)
・ユーロ圏・10月製造業PMI改定値:45.9(予想:45.7、速報値:45.7)
・英・10月建設業PMI:44.2(予想:44.1、9月:43.3)
[要人発言]
・中国外務省
「習主席、会談について米大統領と連絡取っている」
[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円108円42銭、ユーロ・ドル1.1160ドル、ユーロ・円121円00銭、ポンド・ド
ル1.2914ドル、ドル・スイス0.9877フラン。
[ニューヨーク市場概況]
4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円37から108円65銭まで上昇して108円58銭で引けた。
米国のロス商務長官が米中の部分貿易合意が順調に進展していることを確認、中国側も習国家主席が調印のために訪米する可能性に言及したため期待感が広がりリスク選好の円売りが優勢となった。また、景気先行き見通しの改善で年内の利下げ観測も後退。米債利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1160ドルから1.1125ドルまで下落して1.1129ドルで引けた。
ユーロ・円は、121円08銭から120円81銭まで下落した。
ポンド・ドルは、1.2926ドルから1.2876ドルまで下落した。
総選挙で与党保守党が議席を減らす可能性が嫌気されポンド売りにつながった。
ドル・スイスは、0.9861フランまで下落後、0.9882フランへ上昇した。
[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]
・12.83←12.30日中最大13.13 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56
[原油市場概況]
4日のNY原油先物は続伸。米中の部分貿易合意が一段と正式成立に近づいたため世界経済の見通しが改善。需要の増加期待を受けた買いが優勢となった。
[株式市場概況]
米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.75ドル高の27462.11、ナスダックは46.80ポイント高の8433.20で取引を終了した。米中首脳会談の実現に向けた進展が示され、買いが先行。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退し、終日堅調推移となった。主要株価は最高値を更新した。セクター別では、エネルギーや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や公益事業が下落した。
複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、経営再建への期待感から上昇。中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や航空機メーカーのボーイング(BA)が堅調推移。ソフトウェアのブラックベリー(BB)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、ファストフードのマクドナルド(MCD)は、スティーブ・イースターブルックCEOの解任を発表し、下落。スポーツ用品のアンダーアーマー(UA)は、過去2年の会計慣行について連邦当局から調査を受けていることが明らかとなり急落となった。
マーケット終了後に配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)が発表した7-9月期決算は、売上高が予想を上振れ、一株損失は予想よりも縮小したものの、四半期損失が10億ドルを上回り、時間外取引で下落して推移している。
[通貨オプション]
ドル・円オプション市場は1年物を除いて変動率は低下した。東京市場休場で参加者が限られたほか、レンジ相場で短中期物でのオプション売りが優勢となった。1年物では買いが一段と強まった。
リスクリバーサルはまちまち。調整色が強かった。
■変動率
・1カ月物5.13%⇒5.07%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物5.88%⇒5.85%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物6.36%⇒6.30%(08年10/24=25.50%)
・1年物7.02%⇒7.03%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)
■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+0.98%⇒+0.97%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+1.50%⇒+1.49%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+1.68%⇒+1.66%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+1.91%⇒+1.92%(8年10/27=+10.71%)
[経済指標]
・米・9月製造業受注:前月比−0.6%(予想:-0.5%、8月:-0.1%)
・米・10月耐久財受注改定値:前月比‐1.2%(予想:-1.1%、速報値:-1.1%)
・米・10月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比−0.4%(速報値:-0.3%)
・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比−0.7%(速報値
:-0.7%)
・米・10月製造業受注・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比−0.6%(速報値
:-0.5%)
[要人発言]
・米議会経済合同委員会、パウエルFRB議長が13日に証言
・ロス米商務長官
「第1段階の対中貿易合意は順調に進展している」
「対欧州自動車関税を回避する可能性も」
・トランプ米大統領「米中貿易、合意まとまれば米国内での調印の可能性も」
・FRB10月シニア融資担当オフィサー調査
「居住不動産融資に強い需要」「商業不動産融資の基準を強化」「経済への不透明性から基準を引き締め」
[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円 108.38 108.65 108.33 108.58
・ユーロ・ドル 1.1163 1.1170 1.1125 1.1129
・ユーロ・円 120.98 121.11 120.81 120.84
・ドル・スイス 0.9875 0.9889 0.9861 0.9877
・ポンド・ドル 1.2931 1.2936 1.2876 1.2882
・株式市場:
・NYダウ 27402.06 27517.58 27402.06 27462.11
・ナスダック 8445.50 8451.37 8421.30 8433.20
・債券市場: (始値) (終値)
・米国債 2年物 1.562 1.584
・米国債10年物 1.738 1.778
・米国債30年物 2.215 2.262
・先物市場:
・NY金先物 1515.67 1515.80 1506.50 1511.1
・NY原油先物 56.80 57.43 56.48 56.54
<KY>
4日のロンドン外為市場では、ドル・円は108円29銭から108円47銭まで上昇した。米国経済の減速懸念後退や米中貿易協議の部分合意への期待感から、欧州株全面高、米10年債利回り上昇を受けてドル買い、円売りが優勢になった。
ユーロ・ドルは1.1172ドルから1.1149ドルまで下落。ユーロ・円は120円86銭まで下落後、121円08銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2941ドルから1.2910ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.9857フランから0.9889フランまで上昇した。
[経済指標]
・独・10月製造業PMI改定値:42.1(予想:41.9、速報値:41.9)
・ユーロ圏・10月製造業PMI改定値:45.9(予想:45.7、速報値:45.7)
・英・10月建設業PMI:44.2(予想:44.1、9月:43.3)
[要人発言]
・中国外務省
「習主席、会談について米大統領と連絡取っている」
[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円108円42銭、ユーロ・ドル1.1160ドル、ユーロ・円121円00銭、ポンド・ド
ル1.2914ドル、ドル・スイス0.9877フラン。
[ニューヨーク市場概況]
4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円37から108円65銭まで上昇して108円58銭で引けた。
米国のロス商務長官が米中の部分貿易合意が順調に進展していることを確認、中国側も習国家主席が調印のために訪米する可能性に言及したため期待感が広がりリスク選好の円売りが優勢となった。また、景気先行き見通しの改善で年内の利下げ観測も後退。米債利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1160ドルから1.1125ドルまで下落して1.1129ドルで引けた。
ユーロ・円は、121円08銭から120円81銭まで下落した。
ポンド・ドルは、1.2926ドルから1.2876ドルまで下落した。
総選挙で与党保守党が議席を減らす可能性が嫌気されポンド売りにつながった。
ドル・スイスは、0.9861フランまで下落後、0.9882フランへ上昇した。
[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]
・12.83←12.30日中最大13.13 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56
[原油市場概況]
4日のNY原油先物は続伸。米中の部分貿易合意が一段と正式成立に近づいたため世界経済の見通しが改善。需要の増加期待を受けた買いが優勢となった。
[株式市場概況]
米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.75ドル高の27462.11、ナスダックは46.80ポイント高の8433.20で取引を終了した。米中首脳会談の実現に向けた進展が示され、買いが先行。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退し、終日堅調推移となった。主要株価は最高値を更新した。セクター別では、エネルギーや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や公益事業が下落した。
複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、経営再建への期待感から上昇。中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や航空機メーカーのボーイング(BA)が堅調推移。ソフトウェアのブラックベリー(BB)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、ファストフードのマクドナルド(MCD)は、スティーブ・イースターブルックCEOの解任を発表し、下落。スポーツ用品のアンダーアーマー(UA)は、過去2年の会計慣行について連邦当局から調査を受けていることが明らかとなり急落となった。
マーケット終了後に配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)が発表した7-9月期決算は、売上高が予想を上振れ、一株損失は予想よりも縮小したものの、四半期損失が10億ドルを上回り、時間外取引で下落して推移している。
[通貨オプション]
ドル・円オプション市場は1年物を除いて変動率は低下した。東京市場休場で参加者が限られたほか、レンジ相場で短中期物でのオプション売りが優勢となった。1年物では買いが一段と強まった。
リスクリバーサルはまちまち。調整色が強かった。
■変動率
・1カ月物5.13%⇒5.07%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物5.88%⇒5.85%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物6.36%⇒6.30%(08年10/24=25.50%)
・1年物7.02%⇒7.03%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)
■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+0.98%⇒+0.97%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+1.50%⇒+1.49%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+1.68%⇒+1.66%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+1.91%⇒+1.92%(8年10/27=+10.71%)
[経済指標]
・米・9月製造業受注:前月比−0.6%(予想:-0.5%、8月:-0.1%)
・米・10月耐久財受注改定値:前月比‐1.2%(予想:-1.1%、速報値:-1.1%)
・米・10月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比−0.4%(速報値:-0.3%)
・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比−0.7%(速報値
:-0.7%)
・米・10月製造業受注・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比−0.6%(速報値
:-0.5%)
[要人発言]
・米議会経済合同委員会、パウエルFRB議長が13日に証言
・ロス米商務長官
「第1段階の対中貿易合意は順調に進展している」
「対欧州自動車関税を回避する可能性も」
・トランプ米大統領「米中貿易、合意まとまれば米国内での調印の可能性も」
・FRB10月シニア融資担当オフィサー調査
「居住不動産融資に強い需要」「商業不動産融資の基準を強化」「経済への不透明性から基準を引き締め」
[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円 108.38 108.65 108.33 108.58
・ユーロ・ドル 1.1163 1.1170 1.1125 1.1129
・ユーロ・円 120.98 121.11 120.81 120.84
・ドル・スイス 0.9875 0.9889 0.9861 0.9877
・ポンド・ドル 1.2931 1.2936 1.2876 1.2882
・株式市場:
・NYダウ 27402.06 27517.58 27402.06 27462.11
・ナスダック 8445.50 8451.37 8421.30 8433.20
・債券市場: (始値) (終値)
・米国債 2年物 1.562 1.584
・米国債10年物 1.738 1.778
・米国債30年物 2.215 2.262
・先物市場:
・NY金先物 1515.67 1515.80 1506.50 1511.1
・NY原油先物 56.80 57.43 56.48 56.54
<KY>