Hama:2020年の日経平均株価はどうなるか、その答えは?【FISCOソーシャルレポーター】
[19/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2019年12月20日午後15時に執筆
「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。
2019年のマーケットも残すところ6営業日となりましたが、皆さんにとって2019年の株式市場はいかがでしたか?昨年末は歴史的な株価下落により、悪夢のようなクリスマスを過ごした方も少なくないと思います。今年はその逆で日経平均株価は12月に入って年初来高値を更新、高値圏のまま大納会を迎えそうな雰囲気となっています。
年末が近づき、すでに来年の日経平均株価について専門家からは様々な予想が飛び出しています。2020年の株価はいったいどうなるのか?投資家であれば誰もが気になることと思います。そのわたしなりの答えを書く前に、まずは2019年の株式市場を振り返ってみたいと思います。
少し遡って、クリスマス暴落を経験することになった昨年秋以降の相場を思い起こすと、、、、
昨年、米株式市場の下落が始まったのは2018年10月の第2週から。そこから年末にかけて世界の主要株価は大きく下落することになります。
暴落の原因はFRBの金融引き締め(利上げ)でした。その後、2019年に入ったとたんに米株式市場は急速に戻り相場を演じ、S&P500とナスダックは4月末には史上最高値を更新することになります。NYダウについてはボーイング社の悪材料が響いて最高値更新は6月まで待たされることになりますが、米国株の戻りの強さには目を見張るものがありました。
米株高の背景にはFRBによる金融緩和が影響しているわけですが、強い米市場に対して、なかなか浮上の芽が見えて来なかったのが日本株。特に9月までは持ち合いが続き、一人負けの様相を呈していました。
それもそのはず、JPX(日本取引所グループ)が毎週木曜日に発表する投資部門別売買動向を昨年秋から見てみると、海外投資家は昨年10月第2週から今年の9月第4週までの間、1年をかけて実に5.4兆円規模の日本株(現物)を売っていたのです。この間、50週のうち40週で外国人は現物株を売り越しています。
もちろん米中貿易摩擦の影響もあるでしょうが、日本株が浮上しない理由について私は当初より「消費増税導入を見越して外国人が売っている。」「増税凍結にならなければ9月までは外国人の売りが続く可能性が高い」と指摘してきました。
さて、昨年秋以降1年かけて日本株を売っていた外国人投資家ですが、今年10月以降の投資部門別売買動向に目を向けると、消費増税が導入された10月第1週目以降、外国人は実に7週連続で現物株を買い越しており、12月第2週までの約2か月半で約2.2兆円の日本株(現物)を買ってきました。
相場格言には「噂で買って、事実で売れ」と言うものがありますが、今年の外国人投資家は、まさにこの逆で「噂で売って、事実で買い戻せ」のパターンで動いていたことになります。外国人の行動パターンを見越して9月の末に株を買っていた方は、この3か月間でそれなりの利益を手にしたことと思います。
東京証券取引所においては、その取引のうち現物市場で約6割、先物市場で約7割が外国人による売買となっているため、外国人が買えばマーケットはブル(上昇相場)に傾き、外国人が売ればベア(下落相場)に傾きます。
そういった意味では、外国人が日本市場をどう見ているかを日々のマーケット動向から読み取ることは、大局的な視点から投資戦略を練る上で極めて大切だといえます。
なかなか勝てない個人投資家の皆さんは、個別銘柄の値動きに一喜一憂するのではなく、まずはマーケット全体を見渡し、市場がどのような状態にあるのかを日々の株式指標から読み取ることを心がけてみてはいかがでしょうか。
負けない株式投資の絶対条件は、「森を見て、木(機)を見る」投資を実践することにあると思います。相場が総悲観となり皆が持ち株をブン投げているところが絶好の買い場、マーケットに楽観が広がり猫も杓子も株を買い始めたところは空売りの検討を始める場面だと考えます。
さてこのレポートのタイトルにした「2020年の日経平均株価」ですが、私も投資家の方々から「今後、日経平均株価はどうなると予想していますか?」と聞かれることがよくあります。
私は決まって「すみません、私にはわかりません」と答えています。
「将来の株価など、誰にも分からない」というのが私の25年間の投資人生の答えです。先々の株価を都合よく予想して売り買いするのではなく、足元のマーケットがどのような状態にあるのかを読み取って、売られすぎていれば買う、買われすぎていれば空売りを検討する。これが株式市場で勝ち組として生き残る唯一の方法だと考えています。
2019年は「亥固まる」の格言通り、保ち合い相場で長い期間値固めした後、年末にかけて株価が浮上してきました。来る2020年は「子(ね)は繁盛」ということで、株価の更なる飛躍が期待されますが、マーケットは如何様に動くでしょうか?
答えは「誰にも分りません。」
それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。
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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資
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※2019年12月20日午後15時に執筆
「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。
2019年のマーケットも残すところ6営業日となりましたが、皆さんにとって2019年の株式市場はいかがでしたか?昨年末は歴史的な株価下落により、悪夢のようなクリスマスを過ごした方も少なくないと思います。今年はその逆で日経平均株価は12月に入って年初来高値を更新、高値圏のまま大納会を迎えそうな雰囲気となっています。
年末が近づき、すでに来年の日経平均株価について専門家からは様々な予想が飛び出しています。2020年の株価はいったいどうなるのか?投資家であれば誰もが気になることと思います。そのわたしなりの答えを書く前に、まずは2019年の株式市場を振り返ってみたいと思います。
少し遡って、クリスマス暴落を経験することになった昨年秋以降の相場を思い起こすと、、、、
昨年、米株式市場の下落が始まったのは2018年10月の第2週から。そこから年末にかけて世界の主要株価は大きく下落することになります。
暴落の原因はFRBの金融引き締め(利上げ)でした。その後、2019年に入ったとたんに米株式市場は急速に戻り相場を演じ、S&P500とナスダックは4月末には史上最高値を更新することになります。NYダウについてはボーイング社の悪材料が響いて最高値更新は6月まで待たされることになりますが、米国株の戻りの強さには目を見張るものがありました。
米株高の背景にはFRBによる金融緩和が影響しているわけですが、強い米市場に対して、なかなか浮上の芽が見えて来なかったのが日本株。特に9月までは持ち合いが続き、一人負けの様相を呈していました。
それもそのはず、JPX(日本取引所グループ)が毎週木曜日に発表する投資部門別売買動向を昨年秋から見てみると、海外投資家は昨年10月第2週から今年の9月第4週までの間、1年をかけて実に5.4兆円規模の日本株(現物)を売っていたのです。この間、50週のうち40週で外国人は現物株を売り越しています。
もちろん米中貿易摩擦の影響もあるでしょうが、日本株が浮上しない理由について私は当初より「消費増税導入を見越して外国人が売っている。」「増税凍結にならなければ9月までは外国人の売りが続く可能性が高い」と指摘してきました。
さて、昨年秋以降1年かけて日本株を売っていた外国人投資家ですが、今年10月以降の投資部門別売買動向に目を向けると、消費増税が導入された10月第1週目以降、外国人は実に7週連続で現物株を買い越しており、12月第2週までの約2か月半で約2.2兆円の日本株(現物)を買ってきました。
相場格言には「噂で買って、事実で売れ」と言うものがありますが、今年の外国人投資家は、まさにこの逆で「噂で売って、事実で買い戻せ」のパターンで動いていたことになります。外国人の行動パターンを見越して9月の末に株を買っていた方は、この3か月間でそれなりの利益を手にしたことと思います。
東京証券取引所においては、その取引のうち現物市場で約6割、先物市場で約7割が外国人による売買となっているため、外国人が買えばマーケットはブル(上昇相場)に傾き、外国人が売ればベア(下落相場)に傾きます。
そういった意味では、外国人が日本市場をどう見ているかを日々のマーケット動向から読み取ることは、大局的な視点から投資戦略を練る上で極めて大切だといえます。
なかなか勝てない個人投資家の皆さんは、個別銘柄の値動きに一喜一憂するのではなく、まずはマーケット全体を見渡し、市場がどのような状態にあるのかを日々の株式指標から読み取ることを心がけてみてはいかがでしょうか。
負けない株式投資の絶対条件は、「森を見て、木(機)を見る」投資を実践することにあると思います。相場が総悲観となり皆が持ち株をブン投げているところが絶好の買い場、マーケットに楽観が広がり猫も杓子も株を買い始めたところは空売りの検討を始める場面だと考えます。
さてこのレポートのタイトルにした「2020年の日経平均株価」ですが、私も投資家の方々から「今後、日経平均株価はどうなると予想していますか?」と聞かれることがよくあります。
私は決まって「すみません、私にはわかりません」と答えています。
「将来の株価など、誰にも分からない」というのが私の25年間の投資人生の答えです。先々の株価を都合よく予想して売り買いするのではなく、足元のマーケットがどのような状態にあるのかを読み取って、売られすぎていれば買う、買われすぎていれば空売りを検討する。これが株式市場で勝ち組として生き残る唯一の方法だと考えています。
2019年は「亥固まる」の格言通り、保ち合い相場で長い期間値固めした後、年末にかけて株価が浮上してきました。来る2020年は「子(ね)は繁盛」ということで、株価の更なる飛躍が期待されますが、マーケットは如何様に動くでしょうか?
答えは「誰にも分りません。」
それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。
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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資
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