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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、中国ウイルスへの懸念一服も週明け中国市場に警戒

注目トピックス 市況・概況
31日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。新型コロナウイルスの感染拡大の影響に対する懸念は一服し、円売り先行の見通し。ただ、2月3日に取引再開が予定される中国市場に警戒感が広がり、ドルの上昇は抑制されそうだ。

世界保健機構(WHO)は30日に開催した緊急会合で、新型コロナウイルスの感染拡大を「非常事態」と認定した。ただ、国際社会への勧告のなかで国際的な貿易と渡航の制限を除外したことから、金融市場ではこの問題の世界経済への影響は想定ほど大きくないとの見方が広がった。WHOの見解を受け、本日アジア市場では前日までのリスク回避的な円買いは大きく巻き戻され、主要通貨を押し上げた、ドル・円は日経平均株価や香港ハンセン指数などアジア株の反発を手がかりに上昇基調となり、108円後半から109円台に浮上した。

この後の海外市場でも、株高を背景とした円売りが主要通貨を押し上げる展開となりそうだ。安全通貨売りの流れで、ドルやスイスフランも売りが出る見通し。そうしたなか、今晩は米国の個人消費支出や雇用コスト指数などの経済指標が材料視される。おおむね底堅い内容が予想され、株高を通じてドル買いに振れやすい地合いとなろう。一方、市場参加者の間では、連休明けの中国市場でウイルス被害が相場にどの程度影響するか注目される。状況によっては世界的な株安などにつながりかねず、本日は利益確定売りがドルの上昇を阻止しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・12月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.56万件、11月:6.50万件)
・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP速報値(前年比予想:+1.1%、7-9月期:+1.2%)
・19:00 ユーロ圏・1月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.4%、12月:+1.3%)
・21:00 南ア・12月貿易収支(予想:+120億ランド、11月:+61億ランド)
・22:30 米・12月個人所得(前月比予想:+0.3%、11月:+0.5%)
・22:30 米・12月個人消費支出(前月比予想:+0.3%、11月:+0.4%)
・22:30 米・12月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.6%、11月:+1.6%)
・22:30 米・10-12月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.7%、7-9月期:+0.7%)
・23:45 米・1月シカゴ購買部協会景気指数(予想:49.0、12月:48.2←48.9)
・24:00 米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:99.1、速報値:99.1)
・中国休場(旧正月)





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