ユーロ乱高下、ECBは政策金利据え置き、資金供給拡大、QE拡大の用意
[20/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利を据え置いた。
同時に、パンデミック対処で資金供給を拡大。銀行向け新たなパンデミック・リファイナンスオペを発表した。条件付き長期リファイナンスオペ第3弾(TLTRO3)の条件をいっそう緩和。金利を預金ファシリティレートの‐0.5%からさらに50ベーシスポイント引き下げ、実質−1%とする。拡大が予想されていたパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模は7500億ユーロに据え置き。
ただ、ラガルドECB総裁は一時的で的を絞ったPEPPを必要とあれば2020年以降も延長、または、規模の拡大や期間延長などで修正する準備があるとしたためユーロ売りが一時強まった。パウエルFRB議長と同じく、ラガルドECB総裁も少なくとも来年まで経済の正常化は困難との悲観的見方を示した。
ユーロは乱高下。ユーロ・ドルは一時1.0833ドルまで下落したのち、1.0905ドルまで急伸。ユーロ・円は115円55銭まで下落後、116円72銭まで急伸した。ユーロ・ポンドは0.8701ポンドから0.8680ポンドまで下落した。
【金融政策】
・欧州中央銀行(ECB):主要政策金利を0.00%に据え置き
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を-0.50%に据え置き
・限界貸出金利(上限)を0.25%に据え置き
・欧州中央銀行(ECB)
「条件付き長期リファイナンスオペ第3弾(TLTRO3)の条件をいっそう緩和」
「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を7500億ユーロで維持」
「銀行向け新たなパンデミック・リファイナンスオペを発表」
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