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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECBは金融引き締めに消極的

注目トピックス 市況・概況
■弱含み、ウクライナ情勢緊迫化でユーロ売り強まる

今週のユーロ・ドルは弱含み。ウクライナ情勢の悪化を警戒してユーロ買いは週末前に縮小した。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が利上げを急がない姿勢を示したほか、ロシアによるウクライナ侵攻の可能性を警戒してユーロ売りが先行。ロシアが一部部隊の基地帰還を発表したことから、ユーロ買い・ドル売りが一時優勢となった。しかしながら、バイデン米大統領が「ロシアがウクライナ侵攻する確率が非常に高い」と述べたことから、週末前にユーロ売りが再び強まる展開となった。取引レンジ:1.1280ドル-1.1396ドル。

■弱含みか、ウクライナ情勢悪化の可能性残る

来週のユーロ・ドルは、弱含みか。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は緩和政策の修正に慎重姿勢を示しており、域内の経済指標が堅調な内容となっても引き締め期待のユーロ買いは限定的となりそうだ。ウクライナ情勢の不透明感(情勢悪化の可能性)も、引き続きユーロ買いを抑制する要因となりそうだ。

予想レンジ:1.1220ドル−1.1420ドル

■弱含み、ウクライナ侵攻を警戒してユーロ売り強まる

今週のユーロ・円は弱含み。ウクライナ情勢の悪化を警戒して、リスク回避的なユーロ売り・円買いが先行。ロシア軍の一部部隊が基地に帰還したことから、ユーロ売り・円買いは縮小した。しかし、ロシア軍の帰還は確認されず、ウクライナの情勢悪化を連想させる情報が増えたことから、欧米株式は弱含みとなり、株安を嫌気してユーロ売り・円買いが再燃した。取引レンジ:130円05銭−131円91銭。

■伸び悩みか、ECBは金融引き締めに消極的

来週のユーロ・円は伸び悩みか。2月のユーロ圏製造業・サービス業PMIが注目されるが、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は緩和政策の早期修正に慎重姿勢を変えていないため、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、金融引き締め期待のユーロ買いは入りづらい展開となりそうだ。ウクライナ情勢の悪化が懸念されていることも、引き続きユーロ売りの要因となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:2月マークイット製造業PMI(1月:58.7)
・21日:2月マークイットサービス業PMI(1月:51.1)

予想レンジ:129円00銭−131円00銭




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