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目先は相場の落ち着きどころを探る展開【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
22日の日経平均は6営業日ぶりに反発。120.15円高の26507.87円(出来高概算11億5000万株)で取引を終えた。前日の米国株が上昇したため、投資家心理をやや好転させ、主力株を中心に買い戻しの動きが強まった。日経平均は取引開始直後に26585.28円まで値を上げる場面もあった。ただし、日銀の金融政策の先行き不透明感がくすぶっており、積極的に買い上がる雰囲気にもつながらず、買い戻しが一巡した後は様子見ムードが広がり、26500円前後での推移が続いた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、保険を除く32業種が上昇し、不動産、海運、鉱業、銀行、輸送用機器の上昇が目立った。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、ファナック<6954>、トヨタ<7203>、NTTデータ<9613>、オムロン<6645>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、東京海上<8766>が軟化した。

前日の米国市場は、コンファレンスボードによる12月の消費者信頼感指数が市場予想を上回る大きな改善を示し、インフレ期待も低下したため、主要株価指数は上昇。投資マインドの改善につながった。関係者からは「日銀の政策修正サプライズも1日半が経過し、為替も落ち着きを取り戻しているため、日銀ショックの売りも峠を越えた」との指摘が聞かれ、自律反発を狙った動きもみられたようだ。

日経平均はひとまずは反発する形にはなったが、前日までの下落幅に対する戻りとしては物足りなさを感じる。本格的なクリスマス休暇に入っており、海外投資家が不在で商いは盛り上がらない状況がそうさせているほか、市場関係者が想定していなかった日銀の政策修正が起きたことで、今後の金融政策の行方が警戒されている面もある。そのため、目先は相場の落ち着きどころを探る展開となりそうだ。



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