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米国株式市場見通し:エヌビディアの株価動向やFRB高官発言などを注視へ

注目トピックス 市況・概況
*15:23JST 米国株式市場見通し:エヌビディアの株価動向やFRB高官発言などを注視へ
今週末の米国市場では、S&P500が約4カ月ぶりに、ナスダック指数が約半年ぶりに、それぞれ史上最高値を更新している。地政学リスクの後退に加えて、FRBの利下げペース加速期待などからリスクオンの流れが強まる形となっており、AIへの熱狂再燃も上昇相場を支えている。来週は雇用統計の発表を控えているが、景気の緩やかな鈍化が確認されれば、一段の利下げ期待へとつながる余地もあろう。

今週には、タカ派とみられていたボウマンFRB副議長が7月利下げを主張し始めているが、来週もグールズビー・シカゴ連銀総裁やボスティック・アトランタ連銀総裁の講演などが予定されており、9月利下げ開始の確度の高まりが注目される。なお、ボスティック総裁は今週のインタビューにおいて、FRBは早期の利下げを行う必要はないと述べている。

今週末にはトランプ大統領がカナダとの通商交渉の「即時終了」を表明し、一時株価が軟化する場面も見られている。7月9日を期限としている相互関税の一時停止措置については延長される可能性が高いものの、依然として関税政策の行方には不透明感が拭い切れない。全体市場の動向に対する影響度があらためて強まっているエヌビディアに関しても、4月安値からは約7割の上昇、今週1週間でも約10%の上昇と短期的な過熱警戒感が強まっている。来週末には独立記念日の休日を控え、徐々に様子見ムードが広まっていくとみられるほか、新たな四半期に入ることでリバランスの動きも強まる可能性があり、いったんは株高の小休止を視野に入れることも必要と考える。

経済指標は、30日に6月シカゴ購買部協会景況指数、7月1日に6月ISM製造業景気指数、5月JOLTS求人件数、6月自動車販売台数、2日に6月ADP雇用統計、3日に5月貿易収支、6月雇用統計、5月製造業受注、6月ISM非製造業景気指数などが予定されている。なお、4日は独立記念日のため米国市場は休場となる。

企業決算は、30日にカンディテクノロジーズ、7月1日にコンステレーションブランズなどが予定されている。




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