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新興市場見通し:中東情勢は不透明、値上がり銘柄の追随買い

注目トピックス 市況・概況
*15:07JST 新興市場見通し:中東情勢は不透明、値上がり銘柄の追随買い
■イラン紛争の早期終結期待が下支え

今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が−0.46%と反落、グロース市場指数は−0.36%、グロース250指数は−0.16%といずれも5週連続で下落した。米国・イスラエルとイランによる紛争の早期終結を巡る期待が相場を下支えし、下落率は限定的だった。時価総額最上位の銘柄群で算出するグロース市場コア指数は−0.60%と2週ぶりに下落した。

時価総額上位銘柄では、グロース最大のトライアルホールディングス<141A>が4月2日ザラ場高値で4710円まで買い進まれ、2月26日の上場来高値に迫った。中東不安を背景とする内需株物色の流れに乗り、出来高を膨らませた。パワーエックス<485A>は大型蓄電池の受注を材料に週間で36.5%高と急騰した。一方、ispace<9348>は、NASA(米航空宇宙局)による月の周回を目指す有人宇宙船打ち上げの成功で一時動意付いたが値を保てず、週間で25.1%安。Synspective<290A>も0.9%安と軟化しており、これまで活況だった宇宙関連銘柄の人気は離散しつつあるようだ。

その他、W TOKYO<9159>が72.6%高と値を飛ばした。同社は大規模ファッションイベント「東京ガールズコレクション」で知られる。3月27日大引け後に、知的財産ビジネスのグローバル展開を目指してSBIホールディングス<8473>と資本・業務提携したと発表したことで、業容拡大への期待が高まり、週初からストップ高を連発して上値を切り上げた。一方、シンカ<149A>は40.1%安。ソフトバンク系企業との提携を好感して先週に74.0%高と一気に上値を伸ばした反動安がきつかった。ビーマップ<4316>は上場維持基準を満たせなかったため、10月1日付で上場廃止すると東証が発表し、74.5%安となった。

今週のIPOは、4月2日にビタブリッドジャパン<542A>がグロースへ上場した。初値は公開価格を5.0%下回り、週末3日終値は1200円と仮条件下限の1290円を割り込んだ。年初からのIPOはグロースへ5銘柄、スタンダードへ2銘柄。いずれも公開価格を2.4−8.1%下回っており、初値買いの低調が続いている。

■個別材料のある値上がり銘柄に注目か

来週の新興市場は中東不安に加えて、今月下旬から本格化する26年3月期決算発表待ちのタイミングとあって相場全体の方向感が定まりにくい中、個別材料のある値上がり銘柄への追随買いの流れが強まろう。中東での紛争長期化懸念が強まったり、原油相場が一段高すれば、官民による蓄電設備増強への期待からパワーエックス<485A>を買い進む動きが予想される。3月19日の上場来高値6150円から26日終値4000円割れまでの調整を経て反騰途上にあり、高値奪回とその後の一段高が期待できよう。慶應義塾大学と共同での慢性期脊髄損傷治療薬の特許出願を材料に今週にぎわったクリングルファーマ<4884>も、短期トレーダーによる値幅取りの活発化が予想される。

一方、中東紛争の沈静化期待が高まれば、会計ソフトのフリー<4478>、独立系システムインテグレーターの豆蔵<202A>といった時価総額の大きいIT関連銘柄に資金が向かいそうだ。プライム市場で大型IT銘柄の上昇が鮮明になれば、オキサイド<6521>、QDレーザ<6613>など3月の急騰から調整局面にある半導体関連株の出直りも予想される。

来週のIPOは、システムエグゼ<548A>が6日、ヒトヒトホールディングス<549A>が7日、ソフテックス<550A>が9日にいずれもスタンダード市場へ上場し、ソフテックスは名古屋証券取引所メインへ重複上場する。なお、今週は東証による新規上場承認はなかった。




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