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ソフトクリエH Research Memo(6):SI事業はワークフローソフト「X-point」で高シェア

注目トピックス 日本株
■事業概要

(2)システムインテグレーション事業

(a)事業の現況

システムインテグレーション(SI)事業の内容は、顧客の業務に合わせた情報システムの構築・運用・保守の一貫提供である。このうち、ソフトクリエイトホールディングス<3371>の現在の主たる収益源は、自社開発ソフトの販売とネットワーク構築事業である。

自社開発ソフトの中心は、子会社のエイトレッドが手掛けるワークフローソフトウエアである。従業員300人以下の企業向けの「X-point(エクスポイント)」と、それ以上の規模の企業向けの「AgileWorks(アジャイルワークス)」である。これらワークフローソフトの市場は、参入商品数で80前後あって競争が激しい。そのなかで「X-point」はシェア30〜35%を占めている。「X-point」が高シェアな理由は製品の性能の高さにあり、有力SI事業者がビジネスアプリケーションソフトのラインナップに「X-point」を揃え、販売代理店として活躍してくれる要素も大きい。

これらのソフトは前述のECソリューション事業とは対照的に、カスタマイズの要素はゼロである。すなわちレディメイド品のまま販売する。したがって、採算性が高く、グロスマージンは50%を大きく超えると推測される。

ネットワーク構築事業も、人手がかかる受託開発から撤退し、既存のビジネスアプリケーションによる構築を行っているため、利益率は高い。弊社ではグロスマージンを約40%と推定している。

(b)業績トレンド

SI事業の売上高は横ばいで推移しているが、採算性は改善基調にある。セグメント利益率は、2010年3月期の34.0%から2013年3月期には42.2%にまで上昇してきた。この背景には、前述のように自社開発ソフトの販売好調に加えて、低採算だった受託開発からの撤退などの合理化努力がある。

今後は「X-point」などのパッケージソフト販売にけん引されて緩やかな成長が期待できよう。一方で、大型のSI案件の受注は、受託開発から撤退しているため期待しにくい。利益面では自社パッケージソフトの採算性が高いため、利益成長率が売上高成長率を上回ってくることは十分期待できる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)



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