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3Dマトリックス Research Memo(2):3Qでは研究用としてPuraMatrixの販売収入を計上

注目トピックス 日本株
■決算概要

(1)2014年4月期の第3四半期累計業績について

3月14日付で発表された3Dマトリックス<7777>の2014年4月期第3四半期累計(2013年5月-2014年1月)の連結業績は、事業収益が56百万円、営業損失が1,048百万円となった。事業収益はインドネシア企業との吸収性局所止血材(TDM-621)に関するインドネシア国内での独占販売権許諾契約金50百万円に加えて、研究用としてPuraMatrixの販売収入6百万円を計上した。費用面では、研究開発費、販管費ともに前年同期比で増加しているが、主に海外における治験費用や事業化に向けた準備費用の増加によるものとなっている。

財務状況は表のとおりで、2014年1月末の総資産残高は前期末比で1,237百万円増加の4,258百万円となった。2013年7月に公募増資で2,359百万円を調達し、現預金が863百万円増加したほか、原材料となるペプチドの購入で在庫が339百万円増加した。原材料のペプチドは来期に見込まれる製品出荷相当分となっている。在庫が積み上がった格好となるが、ペプチドの保存期限は3年間、製品化後も同程度の保存期間であるため、現在の在庫が廃棄されるリスクは極めて低いと言える。また、調達資金のうち300百万円を有利子負債の返済に充て、有利子負債は500百万円となっている。一方、期間損失が増加したことで、累積損失も3,324百万円に拡大している。

現状、止血材の販売承認が認可されておらず安定した収入がないため、財務面でのリスクを懸念する向きがある。ただ、2014年1月末段階で現預金は2,896百万円となっており、固定費が年間1,500百万円程度であることからすると、今後少なくとも2年程度は収入がなくても資金繰りなどの心配は必要ないものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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