フルスピード<2159>アドネットワーク事業が大きく伸長、高い利益率が特徴
[14/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』4月7日放送において、フルスピード<2159>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概要
リスティング広告・検索エンジン最適化サービス(SEO)等のインターネット広告代理店事業、自社開発で展開するアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)事業やディスプレイ型アドネットワーク(DSP)広告等のアドネットワーク事業が収益の2本柱。自社開発サービスを強化することで、同業他社と比べて高い利益率である点が特徴となっている。
■足元の業績は
2014年4月期第3四半期(13年5月-14年1月)決算は、売上高が前年同期比4.5%増の82.83億円、営業利益が同18.1%増の4.32億円、経常利益が同17.9%増の4.09億円、四半期純利益が2.24億円(前年同期は4.46億円の赤字)の黒字に転じた。
■セグメント別では
インターネット広告代理店事業の売上高は前年同期比9.1%減の54.45億円。グループにおいて一層の事業拡大を見込むアドネットワーク事業の開発領域にリソースの一部を投下した影響。一方、顧客・売上拡大を見据えた体制構築を進めているアドネットワーク事業の売上高は同32.8%増の39.32億円だった。子会社フォーイットにおいて、自社開発したアフィリエイトプログラム「アフィリエイトB」の営業活動に注力した結果、プロモーション数・提携サイト数ともに、順調に増加している。
■通期計画に対しては
通期については売上高が前期比7.3%増の115.00億円、営業利益が同6.0%増の6.00億円、経常利益が同4.9%増の5.68億円、純利益が4.68億円とした期初計画を据え置いている。
■通期計画や海外展開について
事業リソースのシフト、SEM広告ソリューションの戦略シフト等の影響を見極めるため、従来予想を据え置いた。海外展開については2012年8月に中国・上海に子会社を設立し、検索エンジン最適化(SEO)を中心とした広告代理店事業を開始。中国日系企業、中国法人向け企業に対して、ニーズの高い中国大手検索サイトの百度(Baidu)向けセミナーを積極的に展開している。
■中期経営計画については
2013年7月に3ヶ年の中期経営計画を発表している。計画の骨子として、2014年4月期までを「投資による事業創造フェーズ」、2015年4月期を「成長フェーズ」、2016年4月期を「収益化フェーズ」として位置付けた。成長フェーズからは海外事業やM&Aも含めて業績を拡大させていく計画である。具体的な業績目標値としては、最終年度となる2016年4月期に連結売上高14,000百万円、営業利益1,000百万円の達成を掲げている。
それに向けて、より利益率の高いネット広告代理店となるため、「アドテクノロジー企業」への転換を図る方針である。今期は新しい中期経営計画の1年目となるが、注力するアドネットワーク事業が大きく伸長しており、順調なスタートを切ったと言えるだろう。また、下期に向けては、ソーシャル・メディア・マーケティングの独自の分析ツールを投入するほか、東南アジアの事業展開の準備を進めていく。
■足元の株価動向は
年初来安値799円を意識した展開となっている。25日線を下方乖離した状況下、この水準で下げ止まるかがポイントとなろう。一方、週足チャートでは、切り上がる26週線よりやや下での推移となっている。価格帯別売買高では、800円レベルの商いが最も多いことから心理的な下値メドとして意識されそうだ。短期的にも、中期的にもこの水準(800円)レベルが注目のポイントに。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■事業概要
リスティング広告・検索エンジン最適化サービス(SEO)等のインターネット広告代理店事業、自社開発で展開するアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)事業やディスプレイ型アドネットワーク(DSP)広告等のアドネットワーク事業が収益の2本柱。自社開発サービスを強化することで、同業他社と比べて高い利益率である点が特徴となっている。
■足元の業績は
2014年4月期第3四半期(13年5月-14年1月)決算は、売上高が前年同期比4.5%増の82.83億円、営業利益が同18.1%増の4.32億円、経常利益が同17.9%増の4.09億円、四半期純利益が2.24億円(前年同期は4.46億円の赤字)の黒字に転じた。
■セグメント別では
インターネット広告代理店事業の売上高は前年同期比9.1%減の54.45億円。グループにおいて一層の事業拡大を見込むアドネットワーク事業の開発領域にリソースの一部を投下した影響。一方、顧客・売上拡大を見据えた体制構築を進めているアドネットワーク事業の売上高は同32.8%増の39.32億円だった。子会社フォーイットにおいて、自社開発したアフィリエイトプログラム「アフィリエイトB」の営業活動に注力した結果、プロモーション数・提携サイト数ともに、順調に増加している。
■通期計画に対しては
通期については売上高が前期比7.3%増の115.00億円、営業利益が同6.0%増の6.00億円、経常利益が同4.9%増の5.68億円、純利益が4.68億円とした期初計画を据え置いている。
■通期計画や海外展開について
事業リソースのシフト、SEM広告ソリューションの戦略シフト等の影響を見極めるため、従来予想を据え置いた。海外展開については2012年8月に中国・上海に子会社を設立し、検索エンジン最適化(SEO)を中心とした広告代理店事業を開始。中国日系企業、中国法人向け企業に対して、ニーズの高い中国大手検索サイトの百度(Baidu)向けセミナーを積極的に展開している。
■中期経営計画については
2013年7月に3ヶ年の中期経営計画を発表している。計画の骨子として、2014年4月期までを「投資による事業創造フェーズ」、2015年4月期を「成長フェーズ」、2016年4月期を「収益化フェーズ」として位置付けた。成長フェーズからは海外事業やM&Aも含めて業績を拡大させていく計画である。具体的な業績目標値としては、最終年度となる2016年4月期に連結売上高14,000百万円、営業利益1,000百万円の達成を掲げている。
それに向けて、より利益率の高いネット広告代理店となるため、「アドテクノロジー企業」への転換を図る方針である。今期は新しい中期経営計画の1年目となるが、注力するアドネットワーク事業が大きく伸長しており、順調なスタートを切ったと言えるだろう。また、下期に向けては、ソーシャル・メディア・マーケティングの独自の分析ツールを投入するほか、東南アジアの事業展開の準備を進めていく。
■足元の株価動向は
年初来安値799円を意識した展開となっている。25日線を下方乖離した状況下、この水準で下げ止まるかがポイントとなろう。一方、週足チャートでは、切り上がる26週線よりやや下での推移となっている。価格帯別売買高では、800円レベルの商いが最も多いことから心理的な下値メドとして意識されそうだ。短期的にも、中期的にもこの水準(800円)レベルが注目のポイントに。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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