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国際標準化が近づくレドックスフロー電池と他社を圧倒する住友電気工業(1)

注目トピックス 日本株
1.はじめに
レドックスフロー電池の安全性に関する国際標準の審議体制が決定した。日本工業標準調査会が昨年10月に国際電気標準会議(IEC)に対して行った提案が承認され、具体的な審議が開始されることとなる。経済産業省は今後、関係各国と協力し、レドックスフロー電池の国際標準化を推進していく。

レドックスフロー電池は、バナジウム等の金属イオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う蓄電池である。大出力・大容量化に向いているうえ、長寿命・高い安全性などの特長があり、電力系統用途に適している。とりわけ、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの普及が進む中で、電力系統の安定化に貢献するとの期待が大きい蓄電池である。

レドックスフロー電池の国際標準化にあたっては、日本の提案に先駆けて中国から電池の性能に関する提案がなされていた。また、スペインからも電池の用語及び定義に関する提案があった。同電池の開発においては、住友電気工業<5802>が世界最先端の技術を有しているとされており、既に量産体制も構築していたが、他国主導の国際標準化では同社の技術が流出してしまう可能性が懸念されていた。そこで、官民を挙げて関係主要国への根回しを進めたうえで、中国の提案内容の不備を指摘して日本の提案の承認にこぎつけた。

さて、前述したとおり、住友電気工業は同電池において世界最先端の技術を有しているとされている。本レポートでは、同社の開発動向や、関連する国内勢の開発動向を明らかにするため、当社の提供する特許俯瞰解析ツールXLUS TechRadarを利用して分析を行った。

2.特許俯瞰分析
分析対象とした特許は、全文に「レドックスフロー」、「レドックス・フロー」、「レドックス電池」、「レドックス二次電池」、「レドックス蓄電池」、「レドックスバッテリ」、「バナジウム電池」、「バナジウム二次電池」、「バナジウム蓄電池」、「バナジウムバッテリ」のいずれかを含む1993年から2013年までに公開された日本国公開特許公報849件である。

まず、年別公開特許件数を集計すると、当該特許群は90年代から特許出願がなされていたが、2000年代に入り公開件数が急増し、2006年にピークを迎えていることが分かる(図1)。その後、一旦減少するも、2012年に再び急増し、2013年には過去最多の公開件数があり、近年の活発な開発が窺える。

次に、出願人別の公開特許件数を集計すると、住友電気工業が最も多くの公開特許(235件)を有していることがわかる(図2)。続いて、関西電力<9503>が191件であり大きな差はないが、両社は1985年からレドックスフロー電池の開発を進めてきており、両社の公報のうち144件が共同出願されたものである。次いで、東レ<3402>が53件と、上位2社とは大きな差があるが、年別の出願人別公開特許件数に目を向けると、2012年以降の全体の公開件数増加を牽引しているのは住友電気工業と同社であることが分かる(図3)。

XLUS TechRadarを活用した技術開発動向分析
【執筆】VALUENEXコンサルティング株式会社





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