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ラクオリア創薬---第1四半期は純損益が黒字化、ライセンス契約活動にも弾み

注目トピックス 日本株
創薬ベンチャーのラクオリア創薬<4579>は13日、2014年12月期第1四半期(1-3月期)の決算を発表した。連結業績は、売上高が0.23億円、営業損益が5.23億円の赤字、経常損益が5.53億円の赤字、純損益が9.82億円の黒字となった。投資有価証券売却益15.42億円を特別利益に計上したことで、純損益は黒字に転換している。

事業面では、同社が創出した化合物が米国で相次ぎ特許査定を受けてグローバルなライセンス契約活動に弾みがついたほか、国内においては旭化成ファーマ株式会社との創薬研究に関する共同研究が順調に推移しマイルストーン収入を受けることができた。また、2月には、名古屋大学と産学協同研究部門「薬効解析部門」設置に関する契約を締結、4月以後の同部門の本格的な稼働に向けて準備を進めている。

2014年12月期通期の業績予想は、売上高が前期比31.6%増の3.00億円、営業損益が16.84億円の赤字、経常損益が16.85億円の赤字、純損益が2.82億円の赤字を見込んでおり、期初計画を据え置いている。

今回、導出先および投資先である米国のAratana Therapeutics Inc.(アラタナ社)は、同社が導出したEP4拮抗薬について、動物薬臨床試験の最終段階にあたる大規模試験を開始することを発表した。アラタナ社はEP4拮抗薬をイヌの変形性関節症に伴う痛みの治療薬として開発中、この試験が成功すれば2016年にも上市できる見込み。同社では、アラタナ社に、EP4拮抗薬の動物薬としての全世界の開発販売権を導出しており、マイルストーン及び販売ロイヤリティを受け取る権利を得ている。

同社は、先端科学技術を活用して、医療分野でニーズの高い疾患に対する新たな医薬品を生み出すことを目指す研究開発型の創薬企業である。独自に創出した新薬の開発化合物(低分子化合物医薬)を製薬会社等に対して導出(使用許諾契約によりライセンスアウト)することにより収益を得る。独創性の高い創薬分野において、探索研究から初期開発、導出までを一体化して進めるビジネスモデルにより効率化を図る点に特徴がある。



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