スターティア Research Memo(1):ARサービスによる一段の収益拡大を期待
[14/06/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
スターティア<3393>は、中小企業にインターネット関連のサービスをトータルで提供する。ネットワーク機器の販売やレンタルサーバー事業を中心としながら、創業事業のビジネスフォン販売やプリンタの販売・保守なども行っている。また近年では、子会社が開発した電子ブック作成ソフト「ActiBook(アクティブック)」やその関連ソフト「ActiBook AR COCOAR(アクティブック エーアール ココアル)」(以下「COCOAR」)の伸びが著しい。
2014年3月期決算は、売上高、利益ともに会社予想を若干上回って着地した。表面の数字を見る限りでは特段のサプライズはないが、詳しく分析してみると、実力ベースでは営業利益は1,000百万円近い水準に達しているのではないかとの推測が可能だ。それほど、同社の収益力は高まってきていると言える。
2015年3月期の経常利益について、同社は866百万円(前期比1.2%増)と横ばいを予想している。ただ同時に、2015年3月期と2016年3月期の2期間合計経常利益の目標を2,000百万円とすることを発表している。今期の予想を低めに抑えた理由は先行投資費用の発生によるものであり、一方で、収益を生み出す顧客ベースが着実に蓄積されてきていることから、2016年3月期の大幅増益予想も十分に実現可能であると弊社ではみている。
同社の数あるサービス・製品のなかで特に注目されるのは、AR(拡張現実:主にモバイル機器などコンピュータを利用して現実映像に新たな情報を付加する技術)を利用するための「COCOAR」サービスだ。これは商業広告の分野で非常に高いポテンシャルを持つサービスだと弊社では考えている。スマートフォンが広く普及している割にはARを利用した広告を目にすることはまだ少ない。しかし、今後ARが広告・宣伝手法として一般化すれば、同社の「COCOAR」は高い価格競争力を武器に、一気にブレイクする可能性があると考えている。
★Check Point
・COCOARなどの貢献で足元の業績は堅調
・ROAは高水準、利益率も上昇傾向に
・2ヶ年経常利益計画は超過達成の公算大
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<NT>
2014年3月期決算は、売上高、利益ともに会社予想を若干上回って着地した。表面の数字を見る限りでは特段のサプライズはないが、詳しく分析してみると、実力ベースでは営業利益は1,000百万円近い水準に達しているのではないかとの推測が可能だ。それほど、同社の収益力は高まってきていると言える。
2015年3月期の経常利益について、同社は866百万円(前期比1.2%増)と横ばいを予想している。ただ同時に、2015年3月期と2016年3月期の2期間合計経常利益の目標を2,000百万円とすることを発表している。今期の予想を低めに抑えた理由は先行投資費用の発生によるものであり、一方で、収益を生み出す顧客ベースが着実に蓄積されてきていることから、2016年3月期の大幅増益予想も十分に実現可能であると弊社ではみている。
同社の数あるサービス・製品のなかで特に注目されるのは、AR(拡張現実:主にモバイル機器などコンピュータを利用して現実映像に新たな情報を付加する技術)を利用するための「COCOAR」サービスだ。これは商業広告の分野で非常に高いポテンシャルを持つサービスだと弊社では考えている。スマートフォンが広く普及している割にはARを利用した広告を目にすることはまだ少ない。しかし、今後ARが広告・宣伝手法として一般化すれば、同社の「COCOAR」は高い価格競争力を武器に、一気にブレイクする可能性があると考えている。
★Check Point
・COCOARなどの貢献で足元の業績は堅調
・ROAは高水準、利益率も上昇傾向に
・2ヶ年経常利益計画は超過達成の公算大
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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