フルスピード---アドネットワーク事業が好調、2015年3月期は2ケタ増収増益目指す
[14/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
技術系インターネット広告代理店のフルスピード<2159>は13日、2014年4月期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比5.4%増の113.05億円、営業利益が同6.6%増の6.03億円、経常利益が同6.6%増の5.77億円となった。また、純利益は前期の大幅な特損が剥落し、3.59億円(前期は2.54億円の赤字)と大幅に改善した。
セグメント別では、アドネットワーク事業の売上高が前期比31.0%増の53.60億円となり著しい成長を見せた。特に、アフィリエイト広告市場は今後も成長が見込まれており、子会社が展開するアフィリエイト・サービス・プロバイダー事業(サービス名「アフィリエイトB」)は2015年4月期以降も引き続き高成長が期待される。また、2014年4月期にサービスを開始した「AdMatrix DSP」「AdMatrix 3PAS」についても取引数を伸ばしており、口コミ分析ツールなど含むAdMatrixシリーズの導入社数は累計10,000社に達するなど順調に実績を積み重ねている。また、DSP分野には、6月24日にフリークアウト社の上場を控えており、市場の注目度も高まりそうだ。
その他、2014年度上半期Yahoo!Japanエージェンシーカンファレンスにおいて同社の社員が「MVP賞」を受賞するなど、インターネット広告代理店として高い評価を得るだけでなく、ソーシャルメディア関連サービスなど、新規サービス領域へのチャレンジも積極的に行っており、今後の成長が期待される企業である。
財務面においても、本業からの利益創出により財務の改善も進み、期末の自己資本比率は前期末比10.3ポイント上昇の22.8%となり安定性も高まっている。
「中期経営計画 FY2014 - 2016」の2年目に当たる2015年3月期は「成長加速フェーズ」と位置付けている。基本方針として「広告の運用体制、データ解析領域のさらなる強化」「アド・テクノロジー領域における先端投資領域の特定、投資の実行」などを掲げており、2015年4月期の業績予想は、売上高が前期比10.6%増の125.00億円、営業利益が同24.3%増の7.50億円、経常利益が同24.6%増の7.20億円、純利益が同44.8%増の5.20億円と2ケタ増収増益を見込んでいる。
同社は、リスティング広告・検索エンジン最適化サービス(SEO)等のインターネット広告代理店事業に加えて、自社開発で展開するアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)やディスプレイ型アドネットワーク(DSP)広告等のアドネットワーク事業が収益の2本柱。
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