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BBT Research Memo(5):売上高で過去最高を更新、営業利益は先行投資により減益決算

注目トピックス 日本株
■決算概要

(1)2014年3月期業績について

ビジネス・ブレークスルー<2464>が5月9日付で発表した2014年3月期の連結業績は、売上高が前期比13.3%増の3,065百万円、営業利益が同17.6%減の254百万円、経常利益が同27.8%減の248百万円、当期純利益が同33.5%減の136百万円となった。売上高は3期連続で過去最高を更新したものの、営業利益は減益となった。

2014年3月期は10月末にインターナショナルスクールの子会社化を行ったことで、同子会社の業績が5ヶ月分加算されている。影響額としては売上高で270百万円の増加要因となり、営業利益では10百万円の減少要因となっている。同子会社の影響を除けば、売上高は3.3%増収、営業利益は14.0%減益となる。減益要因は主にプラットフォーム構築のための先行投資費用がかさんだことや、人件費の増加、M&A関連の費用増などが要因となっている。

売上総利益率はインターナショナルスクールの子会社化を主因として、前期比で2.9ポイント低下の63.2%となった。また、販管費率は人件費の増加により0.2ポイント上昇の54.9%となった。

事業セグメント別の動向は以下のとおりとなる。

○マネジメント教育サービス

マネジメント教育サービス事業の売上高は前期比2.8%増の2,452百万円、セグメント利益は同10.4%減の238百万円となった。BBT大学経営学部の新規入学生は233名(前期比13名減)となり、開校4年目で全ての学年が揃ったことになる。在籍生徒数は過去最高となり、売上高も前期比70百万円増となった。また、2014年3月期末には初の卒業生44名を輩出している。一方、BBT大学院では新規入学生が165名(前期比13名減)となり、売上高も前期比35百万円増と堅調に推移した。その他、BBTオープンカレッジ講座では3つの新講座をリリースしたほか、「アタッカーズ・ビジネススクール」でも教育プログラムの拡充を進め、いずれも売上高は堅調に推移した。

こうしたなかで、セグメント利益が減益となった要因は、企業研修サービスにおいて特定案件がなくなったことが影響している。同案件だけで売上高150百万円、利益で50百万円程度の減少要因となっており、同案件を除けば増収増益基調が続いていたことになる。この結果、2014年3月期の単体における法人向け売上高は減収となり、法人向け売上比率は30.8%まで低下した。

○経営コンテンツメディアサービス

経営コンテンツメディアサービス事業の売上高は前期比4.4%減の271百万円、セグメント利益は同15.4%増の111百万円となった。売上高の減少基調が続いているものの、利益は順調に拡大し、利益率も41.0%まで上昇している。これは収益性の高い卒業生向けの有料会員サービス「アルムナイサービス」が堅調に推移したことに加え、衛星放送番組配信コストの削減効果が寄与したものとみられる。

○インターナショナルスクール

インターナショナルスクール事業の今期業績は5ヶ月分(2013年11月〜2014年3月)が含まれ、売上高で270百万円、セグメント損失で△10百万円となった。この損失には「のれん代」の償却が11百万円含まれる。従って、インターナショナルスクール事業単体では、若干の黒字となった。幼稚部から高等部までの生徒総数は、合計約300名である。

○その他

その他として上記事業セグメントに含まれない新規事業や書籍の印税収入、賃貸収益などがあるが、売上高は70百万円、セグメント損失は84百万円となり、利益ベースでは31百万円の減益要因となった。このうちの大半はプラットフォーム構築費用やM&Aに関連する費用の増加によるものとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト佐藤 譲)



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