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泉州電業 Research Memo(1):オリジナル商品強化と海外向け売上の拡大で更なる成長へ

注目トピックス 日本株
泉州電業<9824>は電線の総合専門商社で独立系では国内トップ。仕入先は約200社、在庫商品アイテム数は約2万点にのぼり、「必要な商品を、必要な分だけ、必要なときに届ける」というデリバリー体制に強み。自社開発のオリジナル商品で差別化を図る。

2014年10月期第2四半期累計(2013年11月-2014年4月期)の業績は、売上高が前年同期比8.4%増の38,105百万円、営業利益が同24.4%増の1,184百万円、経常利益が同17.9%増の1,331百万円、四半期純利益が同14.2%増の775百万円となった。売上高、各利益ともに期初予想を上回り、商品別では各部門とも前年同期比で増収となった。

2014年10月期の通期の連結業績は、売上高が前年同期比6.2%増の74,100百万円、営業利益が13.5%増の2,200百万円、経常利益が同8.0%増の2,450百万円、当期純利益が同6.2%増の1,400百万円を見込む。上期の実績に比べて控えめの予想と思われ、増額修正の可能性が高い。同社では付加価値の高いオリジナル商品の開発強化と、現在売上高の5%程度にとどまっている海外向け売上高比率を中期的に30%まで引き上げることで、業績の更なる拡大を目指している。

現在の時価総額は160億円程度で、解散価値を示すPBRでは0.5倍前後の水準となっている。財務体質は良好であり、同社は「今後は安定配当維持が基本も配当性向30%も意識」と述べていることから増配の余地はありそうだ。今後、更なる増配や自社株買いなどの資本効率の向上に向けた取り組みを進めていけば、同社株の魅力度は更にアップするものと思われる。

■Check Point
・デリバリー体制や商品ラインナップに強み、独立系として成長持続
・第2四半期は増収増益で期初計画を上振れ
・2014年10月期通期の業績予想を修正、上期実績から見れば保守的か

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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