泉州電業 Research Memo(5):銅価格の変動は売上高と在庫評価に影響
[14/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(4)銅価格の影響
泉州電業<9824>の業績に影響を与える大きな要素として銅価格が挙げられる。同社が扱っている電線類の主原材料は銅であるため、電線価格(仕入・販売)は国際商品市場での銅価格にスライドする。そのため、銅価格の動きによって売上高は大きく変動する(下図参照)が、仕入価格も販売価格も同様に変化していくためマージンは変わらない。ただし、同社は在庫評価に「移動平均法」を使っていることから、価格が上昇する局面では低い原価が計上されるため利益が先に出る傾向があり、反対に下降局面では高い原価が計上されるため利益が少なくなる傾向がある。長期的に見ればこれらは平均化されるので、銅価格の利益への影響はないと言える。
ただし、販売価格に関しては銅価格の影響だけでなく、競争による影響もある。特に電力ケーブルにおいてその傾向が強く、電力用ケーブルの粗利益率は同社商品のなかでも低い水準となっている。ただし、電力用ケーブルに関しては顧客となる電材販売業者約1,100社が扱っており、品揃えとして欠かせない商品であることも事実。また、もう1つの柱である機器用・通信用電線は設備投資動向への依存度が大きく、好不調の波が激しいこともあって、経営の安定性という意味でも電力用ケーブルは同社にとってなくてはならない商材となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<FA>
(4)銅価格の影響
泉州電業<9824>の業績に影響を与える大きな要素として銅価格が挙げられる。同社が扱っている電線類の主原材料は銅であるため、電線価格(仕入・販売)は国際商品市場での銅価格にスライドする。そのため、銅価格の動きによって売上高は大きく変動する(下図参照)が、仕入価格も販売価格も同様に変化していくためマージンは変わらない。ただし、同社は在庫評価に「移動平均法」を使っていることから、価格が上昇する局面では低い原価が計上されるため利益が先に出る傾向があり、反対に下降局面では高い原価が計上されるため利益が少なくなる傾向がある。長期的に見ればこれらは平均化されるので、銅価格の利益への影響はないと言える。
ただし、販売価格に関しては銅価格の影響だけでなく、競争による影響もある。特に電力ケーブルにおいてその傾向が強く、電力用ケーブルの粗利益率は同社商品のなかでも低い水準となっている。ただし、電力用ケーブルに関しては顧客となる電材販売業者約1,100社が扱っており、品揃えとして欠かせない商品であることも事実。また、もう1つの柱である機器用・通信用電線は設備投資動向への依存度が大きく、好不調の波が激しいこともあって、経営の安定性という意味でも電力用ケーブルは同社にとってなくてはならない商材となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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