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創薬ベンチャーのラクオリア創薬<4579>は2日、昨年度発行した新株予約権の取得及び償却と今回新たな新株予約権の発行を発表した。7月2日開催の取締役会において、平成25年7月4日に発行した第8回新株予約権（第三者割当て）のうち、残存する第8回新株予約権の全部を取得及び消却すること、第10回新株予約権（第三者割当て）を発行すること、並びに、本新株予約権について、金融商品取引法による届出の効力発生後に、コミットメント条項付き第三者割当て契約を締結することを決議した。

取得及び消却する理由としては、第8回新株予約権の発行数2500個のうち290個の行使により271,775,000円（行使額面総額）を調達し、継続的な開発候補品の創出を実現するための研究開発投資に充当しているが、その後、同社の株価は概ね下限行使価額を下回る水準で推移しており、未行使の2210個については、事実上行使ができない状況が継続していた。

この状況を解消し、資金需要が発生した場合に機動的に資金調達を行うことができるようにするため、今回、第8回新株予約権の未行使残高のすべてを本新株予約権の割当日に取得及び消却するとともに、第8回新株予約権の下限行使価額の水準を見直したうえで、第8回新株予約権と同様の内容の本新株予約権を未行使残高と同数だけ発行する。

様々な資金調達方法を検討したが、公募増資やMSCB等の各種資金調達方法には各々メリット及びデメリットがある中で、現在の市場環境と本スキームの機動性を考慮し、メリルリンチ日本証券より提案を受けた資金調達方法が、同社のファイナンスニーズに最も合致していると判断した。本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額の合計額を含めた差引手取概算額は、1,366,996,000円。中期経営計画「プロジェクトReborn 90」の実行期間に着手を予定している開発化合物の研究開発費用に充当する予定。

充当予定の開発化合物のうち、アシッドポンプ拮抗薬(RQ-4)の日本における臨床第Ｉ相試験を開始している。

なお、第8回新株予約権で予定していた資金調達額と第10回新株予約権の資金調達額との差額は、本年2月に同社が保有する米国アラタナ社の同社保有株式を売却することで既に調達済みであり、同社の中期経営計画に変更はない。

なお、今後の見通しについては、今期業績に与える影響は軽微としつつも、本新株予約権の具体的な使途に調達資金が充当できることで、同社が保有する「Coreプログラム」の価値向上が見込まれ、魅力的なプログラムとして、早期の収益獲得が期待されるとしている。



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