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Eストアー Research Memo(7):新規マーケティング事業の売上高は389百万円と前期比52%の大幅増収

注目トピックス 日本株
■財務分析と業績動向

(2)2014年3月期決算

2014年3月期の売上高は5,871百万円(前期比1.5%減)、営業利益551百万円(同14.5%減)、経常利益554百万円(同16.0%減)、当期利益323百万円(同16.9%減)と減収減益となった。Eストアー<4304>は2014年3月期の業績予想を開示していなかったが、減収減益の流れは2014年3月期第3四半期決算において既に現れており、サプライズではなかったといえる。

事業セグメントごとに見ると、主力のシステム事業(旧「EC事業」)は売上高4,136百万円(前期比2.4%減)、営業利益851百万円(同6.8%増)となった。後述するように、同社は採算性が低く経営効率的にもマイナス面が多い、OEM契約(業務提携先企業のeコマース契約)の削減を進めた影響を、契約企業の流通額(売上高)増加に伴うコミッション収入の増加で埋めきれず減収となった。この点では同社の目論見が期待外れとなった。利益面では継続契約企業の流通額(売上高)が増加した結果、そこからのコミッション収入が増加したためOEM契約打ち切りの影響を吸収して増益となった。

マーケティング事業(旧「集客事業」)は、子会社のプレシジョンマーケティング社の手掛ける既存事業はわずかに減収減益となるも、黒字が定着している。懸案の新規マーケティング事業の売上高は389百万円と前期比52%の大幅増収になったが、初期費用がかさんだため337百万円の営業損失となった。同社は、新規マーケティング事業の進捗状況について「1年遅れ」とコメントしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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