日本トリム Research Memo(5):自己資本比率は74.5%と高い数値を維持
[14/07/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■2014年3月期連結決算
(2)財務状況
日本トリム<6788>は、ステムセル研究所の買収に現金と自社株を併用した例からもわかるように原則的に有利子負債は持たないことを財務戦略の基本としている。実際、財務状況は極めて良好である。
2014年3月期は、ステムセル研究所が連結子会社になったことにより、貸借対照表の各項目は増加した。ただ、ステムセル研究所は無借金であるため、財務の健全性はしっかりと維持されている。
期末の総資産は2013年3月期末比27.5%増の19,997百万円となった。うち純資産は同20.9%増の14,906百万円となっている。
一方、自己資本比率が若干低下したが、これはステムセル研究所が顧客から受け取る10年間の保管料が前受収益となるためである。自己資本比率を計算する際の分母となる総資産の金額だけがその分に増加するためで、実際の財務にはまったく影響はない。しかし、そのような会計上の要因があったにも関わらず、自己資本比率は74.5%と高い数値を維持している。
キャッシュフローも潤沢で、2014年3月期末のキャッシュフローは前期末比38.4%増となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
<FA>
(2)財務状況
日本トリム<6788>は、ステムセル研究所の買収に現金と自社株を併用した例からもわかるように原則的に有利子負債は持たないことを財務戦略の基本としている。実際、財務状況は極めて良好である。
2014年3月期は、ステムセル研究所が連結子会社になったことにより、貸借対照表の各項目は増加した。ただ、ステムセル研究所は無借金であるため、財務の健全性はしっかりと維持されている。
期末の総資産は2013年3月期末比27.5%増の19,997百万円となった。うち純資産は同20.9%増の14,906百万円となっている。
一方、自己資本比率が若干低下したが、これはステムセル研究所が顧客から受け取る10年間の保管料が前受収益となるためである。自己資本比率を計算する際の分母となる総資産の金額だけがその分に増加するためで、実際の財務にはまったく影響はない。しかし、そのような会計上の要因があったにも関わらず、自己資本比率は74.5%と高い数値を維持している。
キャッシュフローも潤沢で、2014年3月期末のキャッシュフローは前期末比38.4%増となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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