サンコーテクノ Research Memo(5):センサー事業は新規売上増とメンテナンス収入増で黒字定着へ
[14/07/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業の詳細
(3)センサー事業
(事業の内容)
センサー事業の内容は、業務用アルコールチェッカーやそれをシステム化したIT点呼システム、勤怠管理システム、表示板や観測機用の電子プリント基板などを製造販売している。実際に製造を手掛けるのは、2003年に子会社化した(株)スイコーだ。同子会社は、従来は電子プリント基板の製造を手掛けていたが、現在では電子プリント基板に加えて各種センサー類の製造、及び測定器の組み立てまで一貫して行っている。
アルコールチェッカーの場合を例にとると、2010年の発売以来の累計販売台数は3,000台を超えている。1台当たりの平均的な販売価格は30万円〜40万円程度の模様だ(オプションやシステムの内容などによっても変わってくる)。
(事業部門の収益状況)
センサー事業の売上高は500百万円前後での推移が続いてきたが、ここにきて一段上に水準を抜け出す動きが出てきた。業務用アルコールチェッカーは、警察・行政側の運送業者に対する指導強化で近年、販売台数を伸ばしている。また累計販売台数が積み上がってきたため、メンテナンス関連の売上高も伸びてきている。利益面でも、新規のセンサー機器の売上高増加に加えてメンテナンス関連の言わばストック型収入の増加の影響で、採算性が改善基調にある。2014年3月期はついに黒字転換した。今後勤怠管理やアルコールチェッカーシステムの新規売上高増加と、メンテナンス収入増加の要因で、黒字が定着するとサンコーテクノ<3435>ではみている。
現状の収益貢献度や製品内容から考えると、あと施工アンカー関連のシステム事業及びリニューアル事業と、センサー事業の関連性は薄いように見える。将来的にセンサー事業が現状のままであり続けるならば、事業のシナジーが期待できない場合、センサー事業については見直すべきという指摘は妥当と言える。しかしながら同社は、センサー事業とアンカー関連製品との間でシナジーを生み出すことを目指している。具体的には、アンカーの中へのセンサー機能の組み込みだ。アンカー部材も含めて建築構造物は、長年の地震や振動、地下水の影響など様々な要因で、強度が当初の値から劣化することが想定される。その劣化の度合いをセンサーによって関知し、適切にメンテナンスすることで事故を未然に防ぐことが可能になる。現状のアンカー関連製品は機械部品の領域にとどまっているが、将来的にセンサーという電子部品と結合させることで高性能・高信頼性の製品を市場に供給し、収益拡大につなげることを狙っている。その観点で同社はセンサー事業を今後も成長させていく方針を堅持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<FA>
(3)センサー事業
(事業の内容)
センサー事業の内容は、業務用アルコールチェッカーやそれをシステム化したIT点呼システム、勤怠管理システム、表示板や観測機用の電子プリント基板などを製造販売している。実際に製造を手掛けるのは、2003年に子会社化した(株)スイコーだ。同子会社は、従来は電子プリント基板の製造を手掛けていたが、現在では電子プリント基板に加えて各種センサー類の製造、及び測定器の組み立てまで一貫して行っている。
アルコールチェッカーの場合を例にとると、2010年の発売以来の累計販売台数は3,000台を超えている。1台当たりの平均的な販売価格は30万円〜40万円程度の模様だ(オプションやシステムの内容などによっても変わってくる)。
(事業部門の収益状況)
センサー事業の売上高は500百万円前後での推移が続いてきたが、ここにきて一段上に水準を抜け出す動きが出てきた。業務用アルコールチェッカーは、警察・行政側の運送業者に対する指導強化で近年、販売台数を伸ばしている。また累計販売台数が積み上がってきたため、メンテナンス関連の売上高も伸びてきている。利益面でも、新規のセンサー機器の売上高増加に加えてメンテナンス関連の言わばストック型収入の増加の影響で、採算性が改善基調にある。2014年3月期はついに黒字転換した。今後勤怠管理やアルコールチェッカーシステムの新規売上高増加と、メンテナンス収入増加の要因で、黒字が定着するとサンコーテクノ<3435>ではみている。
現状の収益貢献度や製品内容から考えると、あと施工アンカー関連のシステム事業及びリニューアル事業と、センサー事業の関連性は薄いように見える。将来的にセンサー事業が現状のままであり続けるならば、事業のシナジーが期待できない場合、センサー事業については見直すべきという指摘は妥当と言える。しかしながら同社は、センサー事業とアンカー関連製品との間でシナジーを生み出すことを目指している。具体的には、アンカーの中へのセンサー機能の組み込みだ。アンカー部材も含めて建築構造物は、長年の地震や振動、地下水の影響など様々な要因で、強度が当初の値から劣化することが想定される。その劣化の度合いをセンサーによって関知し、適切にメンテナンスすることで事故を未然に防ぐことが可能になる。現状のアンカー関連製品は機械部品の領域にとどまっているが、将来的にセンサーという電子部品と結合させることで高性能・高信頼性の製品を市場に供給し、収益拡大につなげることを狙っている。その観点で同社はセンサー事業を今後も成長させていく方針を堅持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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