注目銘柄ダイジェスト(前場):ファナック、キヤノン、サイバーエージェントなど
[14/07/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ファナック<6954>:18160円(前日比+700円)
大幅に4日続伸。前日に発表した第1四半期の決算内容を評価する動きが優勢になっている。営業利益は664億円で前年同期比92%増益、620-630億円レベルの市場予想を上回る着地となった。また、受注高も1801億円で前年同期比58%増と拡大、こちらも市場予想を大きく上回ったと考えられる。想定以上の好決算を受け、据え置きとしている通期予想の上振れなどが期待される状況に。ただ、iPhone6発売後の受注状況などに対する警戒感は拭いきれないといった見方も残ってはいるようだ。
キヤノン<7751>:3395.5円(同-18.5円)
小反落。前日に上半期の決算を発表、4-6月期営業利益は1105億円で前年同期比12%増益、市場予想を200億円弱上回る水準となっているが、先に伝わっている観測報道並みの水準であり、あらためてポジティブな反応が強まる状況にはないようだ。JPモルガン(JPM)では、中期的に売上を成長させ得る事業があるかに確信が持てず、売上には成長限界も見えると指摘している。
アドバンテスト<6857>:1149円(同-85円)
急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は24億円の黒字となり、前年同期比では57億円の収益好転となっている。足元の受注好調などを映して、市場コンセンサスは30億円近い水準であったと見られ、期待値には達しなかったようだ。また、第1四半期受注高は492億円で同26%増、市場予想より高水準であるものの、7-9月期の利益予想はコンセンサスに届いておらず、受注拡大が利益増に直結しにくくなっているとの見方にも。
クラリオン<6796>:368円(同+25円)
急伸。三菱UFJでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を500円と設定している。カーエレ業界内での将来期待は随一と評価。車載機器のシステム化や運転支援など走行機能分野での技術革新への対応で先行している点に加え、日立<6501>と連携できる点も強みと指摘。とりわけ、カメラシステムは自動車の安全対策強化により需要拡大が加速する見込みと。
OKI<6703>:230円(同+12円)
急反発。第1四半期営業損益は10億円弱の黒字になり、四半期開示を始めた02年以降では初めて黒字になるとの観測報道が伝わっている。ATM事業が好調を維持したほか、プリンター事業が構造改革の効果で好転している。市場コンセンサスは20億円程度の赤字であったと見られ、想定以上の収益改善として評価されているようだ。
レッグス<4286>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。上期の営業利益を2.1億円から3.3億円へ、通期見通しを5.1億円から6.0億円へとそれぞれ上方修正したことが材料視されている。流通や日用雑貨顧客向けが順調に推移しているほか、第2四半期において新規の流通顧客向けが予想を上回ったことなどが背景に。また、今期末配当予想についても1株当たり12円から13円へと引き上げへ。
カービュー<2155>:646円(同-34円)
買い一巡後は伸び悩む。第1四半期決算を発表し、営業利益は前年同期比2.6倍の2.0億円で着地した。広告事業、SNS事業の収益基盤拡大が寄与した。会社計画の上期営業利益は3.2億円が見込まれており、進捗率は約63%と第1四半期の順調な立ち上がりとなったものの、好決算期待を背景に直近で株価は上昇となっており、出尽くし感も意識される格好に。
サイバーエージェント<4751>:3730円(同-600円)
急落。第3四半期決算を発表し、4-6月期営業利益は41億円と市場予想であった55億円前後を大きく下回ったことが嫌気されている。スマホ向け広告は好調であったものの、主力のAmeba事業の業績が鈍化したほか、プロモーション費用の増加などが利益面の重しとなったようだ。なお、決算発表と同時にAmeba事業の構造改革を発表しており、収益性の改善を狙ったテコ入れは前向きに評価も。
<KO>










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