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フィスコアナリストの村瀬智一は、銘柄選定の方法として、テーマや関連性、今後のイベント等で想定される銘柄選びにこだわりを持っています。さらに、銘柄の抽出においては、シンプルさ・分かりやすさを心がけており、複雑なスクリーニングは行わないことも多いです。シンプルで分かりやすい銘柄の方が、市場の資金が流入しやすいと考えるからです。

村瀬によると、今後のシナリオとして、9月初旬には内閣改造を控えて、アベノミクスが加速するとみているようです。決算一巡後は政策期待が高まりやすく、首都インフラ整備など政策に関連する銘柄への物色が次第に意識される、とのこと。一方で、外部環境ではロシアやパレスチナ情勢といった地政学リスクの高まりが上値を抑える要因になるため、内需系にシフトしやすいとみています。

この条件に、村瀬が常に意識しているテクニカル面や需給要因を加え、スマートフォンアプリ「FISCO」のスクリーニング機能を使って、実際に銘柄選定を行ってもらいました。

まずは、首都インフラ整備をテーマとするため、業種を「建設業」に設定、最低購入代金を「20万円」未満とし、これに信用需給で信用倍率を「2倍」未満としました。この条件でスクリーニングをかけると、安藤・間<1719>、東洋建設<1890>などが抽出されました（記事配信時点）。

この抽出結果について、村瀬は次のようにコメントしています。「高値圏で推移する安藤・間、東洋建設ともに強いトレンドで過熱感も意識されやすい点はある。しかし、それだけ資金回転が利いている好需給銘柄であり、政策期待によってより資金シフトが強まるとみている。」

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