コニシ Research Memo(7):接着剤では1割強のトップシェア、競合は家庭用と住関連用で異なる
[14/08/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(3)競合と市場シェア
コニシ<4956>の主力製品である合成接着剤の国内市場規模は、グラフに見られる通り2013年の生産量で880,887トンとなっている。同社の2014年3月期の生産量が95,260トンだったことから、生産量ベースでの市場シェアは10%強の水準と推計され、ここ数年はわずかながら上昇トレンドにある。また、同社による金額ベースの推計では12〜13%(建設用シーリング材を除く)となっており、国内では数量、金額ともトップシェアとなっている。
前述のように同社は様々な種類の接着剤を製品化しており、それぞれの分野で競合も異なる。一般家庭用に関しては市場規模が100億円前後で、セメダイン<4999>と同社で市場を二分している。住関連用では用途が多岐に広がるため市場規模は定かではないが、内装工事用接着剤におけるシェアは約6割と過半以上を占めている。主な競合はアイカ工業<4206>、セメダイン<4999>、オーシカ等がある。建設シーリング材は市場規模が230億円前後と推定され、横浜ゴム<5101>、サンスター技研に次いで同社が業界3位に位置しており、シェアは約20%強となっている。
建設・土木用については、接着剤ではショーボンド化学との競合となるが、実際の工事現場では子会社のボンドエンジニアリングがショーボンド建設と競合する格好となっている。外販先としては防水工事業者等があり、樹脂・工法売りに関しては6割のシェアを持っていると推測される。また、工場生産用は主に製紙・製本業界向けであるが、同分野では昭和電工<4004>、ダイセル<4202>等が大手である。また、エレクトロニクス製品の生産用ではセメダインやスリーボンドが強く、両面テープまで広げると日東電工<6988>や住友スリーエムが大手として挙げられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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