コニシ Research Memo(14):新規事業ではインフラの補修・補強事業を強化、M&Aのシナジーにも期待
[14/08/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期経営計画
(2)中計の重要施策
○事業拡大による成長戦略
コニシ<4956>は新規事業による成長戦略として、インフラ(土木)分野での補修・補強事業の強化を積極的に進めている。ターゲットは、橋梁等、コンクリート構造物の維持・修繕工事としている。今後も首都高速道路や東海道新幹線等の修繕工事が見込まれ、有望な分野である。
また同社は2013年11月19日に新設の橋梁・高速道路において、鋼橋の床版工事を請負う近畿鉄筋コンクリートの株式を取得して子会社化したが、これも新規事業拡大による成長戦略の一環である。案件によってはM&Aを行うことも視野に入れているとのことで、今後の動向は要注目である。
なお、M&Aについては各種シーリング材の製造販売を手掛けるサンライズMSIがグループ入りして10年が経つ。売上高、営業利益はそれぞれ2004年3月期の2,197百万円、110百万円から2014年3月期の8,518百万円、1,224百万円へと大幅に増加している。シナジーも含めた同社の子会社管理の状況を垣間見ることができる。2013年に子会社となった近畿鉄筋コンクリート、2014年に子会社となった矢沢化学工業の動向は注目されよう。
なお、近畿鉄筋コンクリートは新設の橋梁・高速道路における鉄橋の床版工事を請負う工事会社であり、同社が従来から取り組んできた土木建設市場でのシナジーが期待される。近畿鉄筋コンクリートの連結セグメントはその他である。矢沢化学工業については主に壁紙施工用接着剤、またパテ材や建具表装施工用接着剤の製造および販売を手掛けており、同社が従来から取り組んできた住宅内装工事用接着剤市場でのシナジーが期待される。矢沢化学工業の連結セグメントはボンド事業である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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