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テクノスジャパン Research Memo(6):マーケティング分野でデータ解析ソリューションを提供開始

注目トピックス 日本株
■テクノスグループが広げるビッグデータ解析ソリューション

(5)ビッグデータ解析ソリューションの展開

○啓蒙活動の推進
2014年4月には経営者向けに日本経済新聞社主催、テクノスジャパン<3666>グループ特別協賛セミナー「ビッグデータで創造する 新時代のマーケティング」を開催した。早稲田大学の守口教授や、同社及びトレジャーデータ社、良品計画<7453>からの講演者が登壇し、マーケティング分野でのビッグデータの活用方法について事例を交えて紹介した。100名の定員に対し約1,000名もの応募が集まり、企業のビッグデータ活用ニーズの強さを示している。

日本においてもビッグデータへの関心は高まっているが、実際にビッグデータ活用を経営に取り入れている企業は先行する欧米に比べまだ少数だ。企業経営者のリテラシーも高いとは言えず、ビッグデータの活用方法や有効性を周知するための活動は引き続き必要となろう。

○TDSM Data Management Platform
同社は前述のセミナーにて、グループ初となるデータ解析ソリューション「TDSM Data Management Platform」を発表した。これは子会社のTDSMが提供する次世代マーケティング支援プラットフォームで、分析用データの取得からマーケティングPDCA※の施策支援、分析結果の出力までを一貫して行うことで、ビッグデータを活用した効率性の高いマーケティング戦略を実現する。企業からの評判も非常によく、導入コンサルティングの引き合いも多いようだ。

ERPなど従来の基幹系システムの内部データに加え、ソーシャルデータや各種ログデータなど多様なデータを一元管理することで、顧客リストのセグメンテーションやリードスコアリングを始め、現在のマーケティングに必要とされる様々な分析が利用可能となる。

「TDSM Data Management Platform」に見られるように、第1の柱であるERPビジネスにより基幹業務に精通した同社は、基幹系データとソーシャルデータを統合、分析し、企業の経営課題解決につながる地に足のついたソリューションの提供が可能である。このことは、ビッグデータ関連ビジネスに参入する他の企業とは一線を画す同社の大きな強みと言えよう。

※PDCA:Plan(計画)-Do(実行)-Check(評価)-Act(改善)のサイクルで、業務プロセスの管理手法のこと。

(執筆:株式会社フィスコ)


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