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アイスタイル Research Memo(11):各セグメントで投資・体制強化、ECと店舗事業は増益を見込む

注目トピックス 日本株

■業績見通し

(2)セグメント別見通し

○メディア事業

アイスタイル<3660>のメディア事業は売上高が前期比3.2%減の3,500百万円、セグメント損益は82百万円の損失を見込んでいる。国内メディア事業に関しては、一部の主要顧客における広告出稿抑制の影響が続いていること、第2四半期以降の顧客動向が不透明なことから、主力のブランディング広告において減収を想定している。また、利益面では減収要因に加えて、システム開発費など先行投資的な費用増が続くこともあって、収支均衡ラインまで落ち込む見通しとなっている。一方、海外事業に関しては中国、インドネシアを中心に売上高が前期比約2倍増と拡大し、損失額も縮小を見込んでいる。四半期ベースでの損益動向では第4四半期以降の黒字化を計画している。なお、第1四半期に関しては前期と同様、大型イベントの開催を予定しており、売上高も高めの水準が見込まれている。

○EC事業

EC事業の売上高は前期比10.0%増の735百万円と順調に拡大する見通し。セグメント利益に関しては、新規サービスの開始に向けた体制強化のための費用増があるため、利益率の若干の低下を見込むものの、前期比では2.8%増の73百万円と増益が続く見通しだ。

○店舗事業

店舗事業は既存5店舗による成長を前提に、前期比6.2%増の2,471百万円となる見通し。新規出店の可能性については、条件に合致する案件が出てくれば検討するが、現段階では具体的な計画はない。また、セグメント利益に関しては、サービス開発のための体制強化を図るため、前期比微増の208百万円を見込んでいる。

○その他事業

その他事業の売上高は前期比12.0%増の654百万円、セグメント利益は収支均衡ラインを見込んでいる。「ispot」に関しては契約店舗への送客アップにつながるサービス内容改善のための投資を実施する予定のため、上期までは赤字が続くものの下期以降は収益改善が見込まれている。

また、今期より「ちぢまる」サービスをメディア事業からその他事業に移管している。当初の計画よりも立ち上がりは鈍く、業績への影響は軽微だが、同サービスへ登録しているヨガやネイルなど講師の数は200名を超えてきており、今後は登録している講師の派遣先を提供するサービスを強化していく計画となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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