アイ・エス・ビー Research Memo(2):1980年代の自動車電話の開発参画が大きな転機に
[14/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(1)沿革
アイ・エス・ビー<9702>は1970年に汎用系及び業務系のシステム開発・運用を手掛ける情報サービス事業を目的に、(株)インフォメイション・サービス・ビューローとして設立された。ソフトウェアの自社開発、受託開発、システム構築(SI)を中心に業容を拡大し、営業拠点も全国へ拡張していった。
同社にとっての大きな転機は1980年代に自動車電話の開発に参画したことだ。同社が千葉県我孫子市でアナログ交換機の事業を手掛けていた縁でNEC<6701>のプロジェクトに参画。ここでソフトウェア開発力が評価され「モバイルのアイ・エス・ビー」という評判を確立した。その後1990年代には三菱電機<6503>、富士通<6702>、ソニー<6758>といった国内大手携帯電話機メーカーと全方位的にビジネスを行い、モバイル事業を拡大させた。
同社はシステムの構築・保守・運営からソフトウェアの受託開発まで幅広い情報サービスを提供しているが、ソフトウェア開発が中核となっている。同社はハードウェアの基本的な制御を司るファームウェアと呼ばれる組込みソフトウェアに強みを持つことが特徴だ。同社の事業を顧客分野別にみると、モバイル関係のみならず、自動車、医療・介護、金融、官公庁・自治体など、幅広いものとなっている。
株式市場には1990年に店頭登録を行い、株式公開を果たした。その後2004年にジャスダックに上場し、さらに2008年に東証2部に株式を上場して現在に至っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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