フジコー Research Memo(6):2010年6月期以降は取引先数の拡大で売上高が回復基調に
[14/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績概要
(1)過去の業績推移
フジコー<2405>の過去の業績を振り返ると、2007年6月期から2009年6月期まで業績が下降線をたどっているのは、2005年10月の耐震偽造問題の発覚、及び2006年6月の建築基準法の改正の影響(建築確認申請期間の延長等)により住宅着工件数の大幅な落ち込みやマンション建設の遅れがあったことに加え、2008年にはリーマンショックによる景気後退の影響を受けたものである。また、2007年11月にバイオマス発電施設を新設したことと時期が重なったことにより、減価償却費や支払利息の負担も重荷となった。
2010年6月期以降は、景気回復と取引先数の拡大に伴い売上高は回復基調にある。特に、バイオマス発電事業の業績貢献が大きくなるにつれ、収益性も高くなってきている。
一方、財務面では、自己資本比率が46.2%と財務基盤の安定性には懸念はない。2009年6月期に有利子負債の増加により22.5%の水準に低下したものの、その後は、第3者割当増資(2012年8月)や公募増資(2014年3月)のほか、借入金の返済により改善を図ってきた。一方、ROEについても、利益率の上昇とともに10%前後の水準を確保しており、資本効率の向上も図られてきた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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