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ソフトバンテク Research Memo(7):通期売上高は計画を達成・上振れする可能性も

注目トピックス 日本株

■2015年3月期第2四半期決算及び通期決算の見通し

ソフトバンク・テクノロジー<4726>によると、2015年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、売上高が前年同期比13.6%増の18,500百万円、営業利益が同13.9%増の650百万円、経常利益が同11.3%増の650百万円、当期純利益が同23.2%増の400百万円となっている。また、通期業績は、売上高が前期比8.3%増の40,000百万円、営業利益が同24.1%増の1,700百万円、経常利益が同24.7%増の1,700百万円、当期純利益が同57.2%増の1,000百万円と予想されている。

第1四半期までの進捗率は、第2四半期累計予想に対しては、売上高が52.6%、営業利益が20.5%、経常利益が20.9%、当期純利益が18.5%となっている。また、通期予想に対しては、売上高が24.3%、営業利益が7.8%、経常利益が8.0%、当期純利益が7.4%となっている。

まず、売上高に関しては、ここまでの進捗率から達成できる可能性が高いと言えよう。さらに、単体の受注残が6月末時点で前年同月比15.3%増の6,280百万円と増加している。人員増加に伴って受注が順調に消化できれば、売上高が予想を上振れする可能性もある。

一方、営業利益に関しては、一般的なSIer事業者に見られる傾向として、第4四半期に大型案件の売上が集中するものの、固定費は大きく変化しないため、ソフトバンク・テクノロジーにおいても第1四半期から3四半期にかけては固定費による営業利益の圧迫が目立つ可能性が高い。事業成長のために増加する固定費をカバーできるかどうかは今後の進捗次第である。

ただし、固定費に関しては削減余地が乏しい。繰り返しになるが、固定費の増加は同社の事業構造改革の進展によるものだからである。例えば、中途採用の際にかかる採用一時金など一時的な費用を含めた人件費が今後も発生すると予想される。景気回復に伴う人材不足から優秀な人材確保のためのコストが膨らむ恐れもある。また、新たなM&Aを実施した場合には、さらに固定費が増加することも考えられる。

固定費の削減以上に収益拡大に向けて重要なのは、サービスプロバイダーとなる取り組みになってくる。同社によると、第1四半期の実績は当初計画線に到達しており、第2四半期以降、外注費を抑えるなどの利益率向上策を検討するとしているが、第4四半期に向けて注力分野として掲げているサービスの早期立ち上がりが望まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)



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