ナガイレーベン Research Memo(1):高機能性商品群が好調、連続して過去最高業績を達成
[14/10/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーである。発表された2014年8月期の連結業績は、売上高が前期比3.8%増の16,214百万円、営業利益が同1.0%増の4,923百万円、経常利益が同5.1%減の5,142百万円、当期純利益が同3.4%増の3,224百万円だった。主力のヘルスケアウェアが高機能性新商品群の好調などによって順調に拡大し、売上高は4期連続、営業利益は5期連続して過去最高を達成した。
進行中の2015年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比3.0%増の16,700百万円、営業利益が同1.7%増の5,006百万円、経常利益は、為替差損益を考慮していないことから、同1.6%減の5,058百万円、当期純利益が同0.6%増の3,244百万円を予想している。海外での加工賃や為替の影響による原材料費の上昇が懸念されることなどから、かなり保守的な予想となっているが、懸念材料が予想ほど出なければ上方修正の余地はありそうだ。
以前から掲げていた中期経営計画(2016年8月期に売上高16,800百万円、営業利益5,100百万円)は、2015年8月期中にも達成の可能性があるため、会社は新しい中期経営計画(数値目標として2017年8月期に売上高17,500百万円、営業利益5,300百万円)を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。このほか、株主還元にも前向きで、単体ベースでの配当性向50%を宣言しており、自己株式の取得も機敏に行っている。
★Check Point
・企画、調達、製造、販売の一貫体制で高い利益率と市場シェア
・原材料・加工賃上昇の減益要因を販売拡大と海外生産でカバー
・海外生産の拡大と高機能性商品の売上高比率を高め、利益率改善
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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