スターティア Research Memo(2):ビジネスフォンの販売から事業領域を拡大、現在は3事業部門に
[14/12/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業の概要
(1)事業部門の内訳
スターティア<3393>は1996年に、現・代表取締役社長兼CEOの本郷秀之(ほんごうひでゆき)氏により設立された。競合が少ない従業員300人未満の企業にトータルなIT環境を提案し、企業間のデジタルデバイド解消とITを活用した繁栄実現をサポートすることを主たる事業目的としている。当初はビジネスフォンの販売からスタートしたが、その後ホスティングサービスなど、事業領域を拡大し、現在では以下の3事業部門から成っている。
●ウェブソリューション関連事業
この事業ではWebサイトの受託制作、保守・運営、Webアプリケーションの企画・開発・販売などを手掛けているが、現在では電子ブック作成ソフト「ActiBook」の開発、販売の貢献が大きくなっている。ActiBookは大手印刷・出版社を始め、様々な業態の大企業中心に導入が進んでいる。最近では、ActiBookに加えて「COCOAR」も売り上げを伸ばしている。これはAR(拡張現実)技術を活用するためのソフトウェアだ。広告手法として注目が高まっている。ActiBookやCOCOARの開発・販売は、100%子会社のスターティアラボ(株)が担当している。
●ネットワークソリューション関連事業
この事業では、ネットワーク機器(ルーター、ファイアウォール、アンチスパム等)の販売やネットワーク構築サービス、ホスティングサービス(レンタルサーバー)、各種クラウドサービスの提供、ITネットワークの保守サービスなどを手掛けている。
この事業はサーバ機器を同社が保有して、ネットワーク関連をアウトソーシングしたいという顧客の需要を取り込むことが中核のビジネスモデルだ。すなわち、設備投資を行って固定資産を保有し、それをメンテナンスする必要性が生じる。後述する「先行投資」や各種業務提携などの施策は、このネットワークソリューション関連事業に関するものが多くなっている。
●ビジネスソリューション関連事業
この事業は創業事業であり、ビジネスフォンや多機能プリンタ(MFP)の販売、ソフトバンクの「おとくライン」や法人向け携帯電話の販売取次などが、その具体的内容となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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