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住友大阪セメント<5232>：359円（前日比+17円）
急反発。今後の株主配分について、最低でも20％の配当性向を目安にするとの社長インタビュー報道が伝わっている。配当性向を打ち出すのは初めてであり、さらに2003年以来となる自社株買いも検討するようだ。今期の増配や自社株買い実施が意識されるほか、株主還元策への意識の高まりなども評価ポイントとなっているようだ。

タカラトミー<7867>：688円（同+66円）
買い先行で年初来高値更新。米投資ファンドのTPGと資本・業務提携を解消すると発表している。TPGが保有する445万株を約100億円で買い取るもよう。CB74億円も全て買い取るようだ。また、同時に他の株主からも自社株を買い取る方向で、発行済み株式数の10.3％に当たる970万株を上限に自社株買いを実施するようだ。一株当たりの価値向上につながることで、評価が高まっているもよう。なお、TPGとの提携解消の悪影響は限定的といった見方が優勢。

日本水産<1332>：392円（同-20円）
大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げしている。上期決算では、医薬原料や機能性原料の製造販売を行うファイン事業の不振という新たな課題が浮き彫りになったと指摘、来期以降の業績を再度成長軌道に乗せるには、同事業の立て直しが急務だが、現時点で具体的な対策は確認できないと判断している。

いすゞ自動車<7202>：1505.5円（同-19.5円）
売り先行。ゴールドマン・サックス（GS）では投資判断を「買い」から「中立」に格下げしており、利食い売り圧力にもつながっているようだ。事業環境の好転を織り込む形で株価は上昇、来期営業利益がコンセンサス予想水準に近づいたこと、円安進行で完成車株の相対的な魅力度が高まっていることなどを格下げの背景としている。目標株価は1650円から1700円へ引き上げているようだ。なお、国内トラック事業は、来期以降販売台数の増加ペースは鈍化するとみている。

アルプス電気<6770>：2462円（同+69円）
年初来高値を更新。シティでは投資判断を「3」から「1」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も1150円から2900円に引き上げへ。スマホ向けVCMは、OIS化の進展、顧客数の拡大などで中期的に拡大が続く見通しと評価。スイッチを中心とした機構部品も高い競争力を誇るほか、車載事業も通信モジュールやTier1事業などは中長期的成長が期待できるとしている。株価水準の割安感も強いと判断へ。

光世証券<8617>：256円（同+14円）
大幅続伸。本日は証券セクターが業種別上昇率上位となり、とりわけ、中堅証券株の上昇が目立っている。なかでも、株価水準の値頃感が目立つ同社には値幅取りの資金が向かう形にも。ここにきて日経平均の上値追いの動きが再度鮮明化、株式市況の活況に伴う売買代金の回復期待などにもつながっているもようだ。

リバーエレテク<6666>：449円（同+80円）
寄付き後急伸。消費電量を5分の1以下に低減したクロック用水晶発振器を開発と発表したことが材料視されている。次世代スマホなどのモバイル端末や、ウェアラブル機器はより消費電流の少ない高精度で安定した発振をするクロック源が求められていることで開発したとのこと。既にサンプル出荷態勢を整えており年内の量産開始を予定しているとのことから、業績への寄与に短期資金が殺到した格好に。

ブロードメディア<4347>：264円（同-53円）
急落。第三者割当による新株予約権発行を受けて希薄化（17.01％）が嫌気されている。割当先はドイツ証券で資金調達額は約41億円。調達資金はオリジナルゲーム開発や人気ゲームタイトルのクラウド化などに充てるとのこと。売り一巡後は日足の一目均衡表の雲上限レベルで下げ止まっている。ゲーム関連として足元関心が高まっていたことから、この水準をサポートに下げ幅縮小となる可能性も。



＜KO＞