ラクーン Research Memo(3):企業間EC取引に掛売り決済サービスを提供
[15/01/07]
提供元:株式会社フィスコ
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■事業概要
(2)Paid事業
ラクーン<3031>が2011年10月よりサービスを開始した「Paid」事業とは、BtoBの企業間取引で取引先に対する与信審査から請求・代金回収手続きまでを一括して請け負い、売掛金を保証する決済サービスのことである。売掛金の保証額に対して一定料率を掛けたものを「保証料」(保証額の3.0%程度)として売上高に計上している。
一般的には、企業間取引の90%以上が「掛売り決済」で行われているが、インターネットを通じた企業間取引で見ると、「掛売り決済」の導入率はまだ10%程度にとどまっている。同社は2004年に「スーパーデリバリー」で「掛売り決済」を導入した後、売上高が急成長した実績があり、「スーパーデリバリー」以外の企業間取引にも広く開放するために開始したサービスが「Paid」である。同サービスを利用する販売企業は「Paid」に加盟企業登録を行い、また、購入企業はPaidメンバー登録を事前に行う必要がある。Paidメンバーからの代金回収リスク部分に関しては、T&Gの売掛保証サービスを利用することで100%ヘッジされている。
サービス開始当初は「スーパーデリバリー」会員向けの売上(社内向け)が大半を占めていたが、認知度の向上とともに加盟企業数が増加し、直近四半期では対外顧客向けが3分の1を占めるまでに成長してきている。主に掛売り決済ニーズの高いアーリーステージのベンチャー企業を中心に、加盟企業数は直近半年間で約200社増の1,100社超と増加ペースも加速化している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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