サンコーテクノ<3435>「あと施工アンカー」の市場においてシェアトップ
[15/01/14]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』1月8日放送において、サンコーテクノ<3435>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概要
建設現場で利用されるファスニング材(工業用ファスナー、「留め具」) のメーカーであり、特に鉄筋コンクリートの壁面に器具等を取り付ける際の固定具である「あと施工アンカー」の市場においては、シェア40% 強を有するトップ企業。施工の際に不可欠な孔あけ用ドリルや、電動油圧工具等の製造販売も手掛け、こちらの分野でも中核メーカーの1社となっている。
■事業環境
ファスニング材は重要な建設資材の1つであり、特にビル、マンションなどの建築物において非常に幅広く利用されている。したがって、同社の業績は広い意味での建築需要に左右される傾向にある。日本の建築着工床面積は2009年度を底にして2010年度以降は年率7%で伸びてきている(2009年度から2013年度までの年平均成長率)。これに呼応する形で同社の売上高も同期間に同様の年率7%で成長してきている。アベノミクスによる経済の回復基調や観光振興策、さらには東京オリンピックなどを控えて中期的な国内建築着工はプラス成長が続くと期待されており、同社もあと施工アンカーのトップ企業として、その恩恵を十分に享受できるとみている。
政府は14日に閣議決定する2015年度予算案で、インフラ整備などに使う公共事業費を6兆円以下とする見通しと報じられている。14年度当初予算の5兆9685億円からは微増となる。与党には大幅な増額を求める声が強いが、建設労働者の人手不足や厳しい財政事情を踏まえると伝えている。ただし、インフラの整備に使う「社会資本整備総合交付金」は15年度予算案で9000億円強と前年度に比べ1%減らす。一方、老朽化対策などに使う「防災・安全交付金」は1兆900億円強と1%増やし、インフラの整備よりも改修を重視する。高速道路等のインフラ維持管理技術に着眼した「あと施工アンカーのトータルシステム」などの需要が見込めよう。
■足元の業績
2015年3月期第2四半期(14年4-9月)決算。売上高が前年同期比8.4%増の84.33億円、営業利益が同25.9%増の7.10億円、経常利益が同28.4%増の6.89億円、四半期純利益が同42.5%増の4.43億円だった。売上高、各利益いずれも期初計画を大幅に上回っての着地となった。
ファスニング事業は、主力製品である金属系・接着系アンカーやワンサイドファスナー、電動油圧工具の販売が好調に推移。リニューアル事業は、太陽光関連はメガソーラーの物件や耐震補強工事の受注が好調だったが、FRPシート関連商材は補助金制度による特需の反動がみられた。センサー事業は、電子基板関連やアルコール測定器の販売が堅調。
■15年3月期通期について
15年3月期通期については、売上高が前期比4.6%増の180.00億円、営業利益が同0.4%増の15.20億円、経常利益が同0.5%増の14.80億円、純利益が同4.4%増の9.50億円とする期初計画を据え置いている。
■株主還元策
12月31日を基準日とし、同日最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する普通株式1株につき2株の割合で分割すると発表。分割に伴い、1株当りの期末配当金は従来の25.00円から12.50円となる。さらに、株主優待の導入を発表。100株以上の保有でQUOカード(クオカード)500円分を年1回贈呈する。
■株価動向
5日に高値1830円を付け、その後は利益確定の流れをみせている。上昇する25日線が支持線として意識されるなか、同水準までの調整で一巡感も意識される。また、昨年末に1株につき2株の割合で分割しており、保有株の一部を売却する動きも出やすいところ。利食いをこなしながらも、強いトレンドが継続するとみておきたい。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
<TM>
■事業概要
建設現場で利用されるファスニング材(工業用ファスナー、「留め具」) のメーカーであり、特に鉄筋コンクリートの壁面に器具等を取り付ける際の固定具である「あと施工アンカー」の市場においては、シェア40% 強を有するトップ企業。施工の際に不可欠な孔あけ用ドリルや、電動油圧工具等の製造販売も手掛け、こちらの分野でも中核メーカーの1社となっている。
■事業環境
ファスニング材は重要な建設資材の1つであり、特にビル、マンションなどの建築物において非常に幅広く利用されている。したがって、同社の業績は広い意味での建築需要に左右される傾向にある。日本の建築着工床面積は2009年度を底にして2010年度以降は年率7%で伸びてきている(2009年度から2013年度までの年平均成長率)。これに呼応する形で同社の売上高も同期間に同様の年率7%で成長してきている。アベノミクスによる経済の回復基調や観光振興策、さらには東京オリンピックなどを控えて中期的な国内建築着工はプラス成長が続くと期待されており、同社もあと施工アンカーのトップ企業として、その恩恵を十分に享受できるとみている。
政府は14日に閣議決定する2015年度予算案で、インフラ整備などに使う公共事業費を6兆円以下とする見通しと報じられている。14年度当初予算の5兆9685億円からは微増となる。与党には大幅な増額を求める声が強いが、建設労働者の人手不足や厳しい財政事情を踏まえると伝えている。ただし、インフラの整備に使う「社会資本整備総合交付金」は15年度予算案で9000億円強と前年度に比べ1%減らす。一方、老朽化対策などに使う「防災・安全交付金」は1兆900億円強と1%増やし、インフラの整備よりも改修を重視する。高速道路等のインフラ維持管理技術に着眼した「あと施工アンカーのトータルシステム」などの需要が見込めよう。
■足元の業績
2015年3月期第2四半期(14年4-9月)決算。売上高が前年同期比8.4%増の84.33億円、営業利益が同25.9%増の7.10億円、経常利益が同28.4%増の6.89億円、四半期純利益が同42.5%増の4.43億円だった。売上高、各利益いずれも期初計画を大幅に上回っての着地となった。
ファスニング事業は、主力製品である金属系・接着系アンカーやワンサイドファスナー、電動油圧工具の販売が好調に推移。リニューアル事業は、太陽光関連はメガソーラーの物件や耐震補強工事の受注が好調だったが、FRPシート関連商材は補助金制度による特需の反動がみられた。センサー事業は、電子基板関連やアルコール測定器の販売が堅調。
■15年3月期通期について
15年3月期通期については、売上高が前期比4.6%増の180.00億円、営業利益が同0.4%増の15.20億円、経常利益が同0.5%増の14.80億円、純利益が同4.4%増の9.50億円とする期初計画を据え置いている。
■株主還元策
12月31日を基準日とし、同日最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する普通株式1株につき2株の割合で分割すると発表。分割に伴い、1株当りの期末配当金は従来の25.00円から12.50円となる。さらに、株主優待の導入を発表。100株以上の保有でQUOカード(クオカード)500円分を年1回贈呈する。
■株価動向
5日に高値1830円を付け、その後は利益確定の流れをみせている。上昇する25日線が支持線として意識されるなか、同水準までの調整で一巡感も意識される。また、昨年末に1株につき2株の割合で分割しており、保有株の一部を売却する動きも出やすいところ。利食いをこなしながらも、強いトレンドが継続するとみておきたい。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
<TM>










SEO関連




