SHIFT<3697>ソフトウェアテスト受託が順調に拡大
[15/01/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』1月22日放送において、SHIFT<3697>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■会社概要
「すべてのソフトウェアにMade in Japanの品質を」を合言葉として、ソフトウェアが正しく動作するかを検証するソフトウェアテスト事業を展開している。例えば、普段利用しているECサイトやスマートフォンゲーム、会社の会計システムなど、様々な場面で同社がテストしたソフトウェアが使用されているようだ。昨年11月に東証マザーズへ新規上場した。
■事業内容
「コンサルティングサービス」「ソリューションサービス」「ヒンシツプラットフォームサービス」の3サービスを中心に提供している。
(1)コンサルティングサービス
顧客企業に対してソフトウェアテストや品質保証の体制構築を支援したり、ソフトウェアテストに関する戦略、計画の策定を支援したり、ソフトウェアテストの設計工程を受託している。ソフトウェアのテストは、開発工程の最終段階に位置するため、不具合を取り除くこと(バグ出し)はできるものの、上流工程で作りこまれる不具合を減らすことはできない。テスト業務から得られた知見やデータをもとに、ソフトウェア品質を向上させるための様々なコンサルティングメニューを提案し、結果、上流工程から品質を意識した開発を支援するコンサルティングサービスを包括的に提供することが可能となっている。
(2)ソリューションサービス
テスト実行業務や自動テストのためのスクリプト作成業務等の労働集約的な業務を提供している。コンサルティングサービスによって培われた知見と実績をベースに、ソフトウェアテストのアウトソーシング事業として2009年11月に立ち上げた。300社以上の実績から得た現場知見をもとに、ソフトウェアテストのベストプラクティスを抽出し、ソリューションサービスの生産性向上につなげている。
(3)ヒンシツプラットフォームサービス
コンサルティングサービスとソリューションサービスがソフトウェアテストの中核事業であるのに対して、次世代のサービスとして育成を進めている事業である。ソフトウェア開発分野に変革を起こさせるプラットフォームの構築を目的としており、コンサルティングサービスやソリューションサービスの提供によって同社グループに蓄積される「ソフトウェア開発に関する集合知」を活用して、同社グループのソフトウェアテスト方法論がより広く認められ、エンジニアの育成に関与し、ソフトウェア開発をより効率的なものとするためのツールを提供する。同社グループでは、業務を通じて培ったテストノウハウや管理手法を「CAT(Computer Aided Test)」システムとしてツール化しているが、現状はそれを顧客企業に提供することで、顧客企業内のソフトウェアテスト業務の効率化に貢献している。
■注目点
同社の試算によれば、国内のソフトウェアテスト市場は4兆円規模で、このうちアウトソースされているのはわずか1%とみられており、潜在市場は非常に大きいと言える。ソフトウェア開発会社はより品質の高いソフトウェアを効率的に開発することが求められるようになった一方で、優秀な開発エンジニアの採用が難しくなっている。このため、自社のエンジニアを開発に専念させ、検証業務をアウトソースする傾向にある。こうした事業環境を背景に、同社のソフトウェアテスト受託は順調に拡大している。
また、昨年12月にはクラウドソーシング分野でリアルワールド<3691>やクラウドワークス<3900>との業務提携を発表しており、今後の展開が注目される。
■業績動向
第1四半期が好調な滑り出しとなったことから、2015年8月期の上半期及び通期業績予想を上方修正している。修正後の通期業績予想は、売上高が前期比41.5%増、営業利益が同2.4倍と大幅な増収増益の見込み。前述のとおりソフトウェアテスト受託が拡大しているほか、前期に採用した人材の育成や事業の収益責任をより明確にする組織体制の整備を進めたことから、案件単位の収益率が向上していることが増益に寄与する。
■株価動向
昨年11月の新規上場時の初値は公開価格の約4.6倍となる6000円となった。その後、一時10400円の高値を付けたものの、IPO銘柄物色一巡後は5000円割れ水準まで調整が続いた。ただ、業績予想の上方修正を受け、足元で改めて注目が集まっている。直近で8560円まで急伸し、その後一服している状況だが、一目均衡表では基準線と転換線水準での底堅さが見られる。業績面での安心感もあり、押し目買い意欲は強い状況だろう。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■会社概要
「すべてのソフトウェアにMade in Japanの品質を」を合言葉として、ソフトウェアが正しく動作するかを検証するソフトウェアテスト事業を展開している。例えば、普段利用しているECサイトやスマートフォンゲーム、会社の会計システムなど、様々な場面で同社がテストしたソフトウェアが使用されているようだ。昨年11月に東証マザーズへ新規上場した。
■事業内容
「コンサルティングサービス」「ソリューションサービス」「ヒンシツプラットフォームサービス」の3サービスを中心に提供している。
(1)コンサルティングサービス
顧客企業に対してソフトウェアテストや品質保証の体制構築を支援したり、ソフトウェアテストに関する戦略、計画の策定を支援したり、ソフトウェアテストの設計工程を受託している。ソフトウェアのテストは、開発工程の最終段階に位置するため、不具合を取り除くこと(バグ出し)はできるものの、上流工程で作りこまれる不具合を減らすことはできない。テスト業務から得られた知見やデータをもとに、ソフトウェア品質を向上させるための様々なコンサルティングメニューを提案し、結果、上流工程から品質を意識した開発を支援するコンサルティングサービスを包括的に提供することが可能となっている。
(2)ソリューションサービス
テスト実行業務や自動テストのためのスクリプト作成業務等の労働集約的な業務を提供している。コンサルティングサービスによって培われた知見と実績をベースに、ソフトウェアテストのアウトソーシング事業として2009年11月に立ち上げた。300社以上の実績から得た現場知見をもとに、ソフトウェアテストのベストプラクティスを抽出し、ソリューションサービスの生産性向上につなげている。
(3)ヒンシツプラットフォームサービス
コンサルティングサービスとソリューションサービスがソフトウェアテストの中核事業であるのに対して、次世代のサービスとして育成を進めている事業である。ソフトウェア開発分野に変革を起こさせるプラットフォームの構築を目的としており、コンサルティングサービスやソリューションサービスの提供によって同社グループに蓄積される「ソフトウェア開発に関する集合知」を活用して、同社グループのソフトウェアテスト方法論がより広く認められ、エンジニアの育成に関与し、ソフトウェア開発をより効率的なものとするためのツールを提供する。同社グループでは、業務を通じて培ったテストノウハウや管理手法を「CAT(Computer Aided Test)」システムとしてツール化しているが、現状はそれを顧客企業に提供することで、顧客企業内のソフトウェアテスト業務の効率化に貢献している。
■注目点
同社の試算によれば、国内のソフトウェアテスト市場は4兆円規模で、このうちアウトソースされているのはわずか1%とみられており、潜在市場は非常に大きいと言える。ソフトウェア開発会社はより品質の高いソフトウェアを効率的に開発することが求められるようになった一方で、優秀な開発エンジニアの採用が難しくなっている。このため、自社のエンジニアを開発に専念させ、検証業務をアウトソースする傾向にある。こうした事業環境を背景に、同社のソフトウェアテスト受託は順調に拡大している。
また、昨年12月にはクラウドソーシング分野でリアルワールド<3691>やクラウドワークス<3900>との業務提携を発表しており、今後の展開が注目される。
■業績動向
第1四半期が好調な滑り出しとなったことから、2015年8月期の上半期及び通期業績予想を上方修正している。修正後の通期業績予想は、売上高が前期比41.5%増、営業利益が同2.4倍と大幅な増収増益の見込み。前述のとおりソフトウェアテスト受託が拡大しているほか、前期に採用した人材の育成や事業の収益責任をより明確にする組織体制の整備を進めたことから、案件単位の収益率が向上していることが増益に寄与する。
■株価動向
昨年11月の新規上場時の初値は公開価格の約4.6倍となる6000円となった。その後、一時10400円の高値を付けたものの、IPO銘柄物色一巡後は5000円割れ水準まで調整が続いた。ただ、業績予想の上方修正を受け、足元で改めて注目が集まっている。直近で8560円まで急伸し、その後一服している状況だが、一目均衡表では基準線と転換線水準での底堅さが見られる。業績面での安心感もあり、押し目買い意欲は強い状況だろう。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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